単語の発音へのこだわりは
例えば、wordとworld。カタカナ発音をすれば「ワード」と「ワールド」で聞き間違えることはまずありませんが、英語として発音すると音はかなり似ています。聴き比べてみて下さい。リンク先のスピーカーの印をタップ(クリック)すると音声が流れます。
同じとは言わないまでも、音が近いですよね。
こだわりすぎに注意
日本語英語をできるだけ排除するためにも、英語の発音をきちんと習得することは大事です。しかし、その一方でこだわりすぎにも気をつけなければいけません。さじ加減が難しいところですが、上の例の場合、「worldをwordと聞き間違えられたら困るから、文字のひとつひとつをきちんと発音しなくては」と考えてしまうと、逆に不自然な英語を話すことにもなりかねません。発音が近い、発音が似ている単語の場合はそんなにこだわらなくてもよい場合というのがあります。どういうことが説明します。次のフレーズは間違いです。
all around the word
間違いなのですが、相手は正しいで理解し直してくれます。おわかりですね。
all around the world
です。「世界中で」という意味のフレーズです。相手は単語一個一個で判断しているのではないということです。会話はいろいろな要素の組み合わせで成り立ちます。「世界中で」は英語では”all around the world”, “all over the world”などと言います。ここでうっかり”word”と発音したとしても問題にはなりません。Lの音が欠けているからどうだこうだと審査されるわけではないのです。
worseとworthも同じです。これらも早口で発音されれば区別しづらい単語です。語尾の/ s /と/ th /の違いは、空気のもれ具合の差でしかありません。
もし、worthと言うつもりで、thの発音がうまく行かずに
This car is worse 2 million dollars.
と言ったとしても、相手にはきちんと
This car is worth 2 million dollars.
(この車には200万ドルの価値がある)
と伝わるのです。
発音が似ている単語はたくさんあります。その区別が自分ではなかなか難しいと感じたとしても大丈夫です。会話には文脈というものがあるのです。流れでお互いを理解し合っていますから、ちょっとくらい苦手な音があっても堂々と話しましょう。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!