英語オタクではない、オタク英語だ!

私にはおもしろい友人が何人もいますが、そのうちの一人についてのお話です。

詳しければいくらでも話せる

彼はアメリカ人です。彼とアニメについて話し始めると、会話が止まりません。日本のアニメ作品に一体いつどこで出会ったのかは知りませんが、よくもまあそんなに知ってるなと呆れそうなくらい詳しい。アニメの話題になると寝ないで話せるんだろうと思います。

日本語で。

私はテレビっ子でしたので、昭和アニメについてはけっこう記憶しています。彼も似たような年齢なので、共通する話題は昭和のロボットアニメなどが話の中心です。

日本語で。

まあ、よくしゃべるわけです、日本語で。アニメについてなら。

急に英語になる彼

そんなアニメマニアの彼ですが、2000年くらい以降の作品を話題に振ると、日本語が減り、何気な~く会話が英語化していくんです。

ある日、彼のこの「英語化現象」について聞いてみました。急に英語になるよね、と。答えは想像がつきますよね。知らないことは話せないからです。彼は、自分が影響された昭和期のアニメについては、日本のアニメ雑誌などをどうにかこうにか手に入れて読みまくったんだそうです。ところが、新し目の作品になると語れる知識がない、と。

偏ってたっていいじゃない

彼が日本語を始めた時に決めたのは、アニメ仲間と語り合える日本語を覚えるぞ、だったそうです。目標の絞り込みですね。そして、アニメについてなら不自由なく話せるようになりました。知識が乏しい話題は英語含有率が高まりますが、彼はそれを問題だと思っていません。あらゆるジャンルの単語や言い回しを覚えるのは所詮不可能だと割り切っています。

私たちが英語をマスターしたいと思う時に、この考え方はとても重要になります。

いわゆる日常英会話こそが一番難しいのです。

多くの人が「日常英会話が不自由なくできるようになりたい」と言いますが、一番難しいのが「日常」です。話題があちこちに飛ぶからですね。ネットの話題、事件、事故、芸能界、政治、経済、教育、愚痴、動物、植物。

どうしますか?これだけのジャンルをカバーするだけの単語、フレーズ、背景知識を準備するのに何年かかるでしょうか。

得意分野を攻略する

割り切りましょう。自分の専門分野と呼べる領域に絞り込んで練習するのが一番です。そしてそれが一番楽ですし、楽しいんです。友人の彼はアニメジャンルで日本語を攻略しましたが、それがいいのです。

早速「自分が好きな○○について話せるようになろう」と考えてみて下さい。「犬についての英語」(すぐに仲間ができそう)、「天気や星の英語」(空を見るのが好きなら)など、何かひとつ。特定の話題で30分から1時間話せるようになってごらんなさい。とてつもない達成感と自信が自分の中を満たしているのがわかりますよ。

オタク英語がおすすめです。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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