母語にまさる語学力はない・・・と思う
母語でできないことは外国語でもできません。日本語で相手にわかりやすく伝えられないなら、英語でもわかりにくい話し方になります。
校長から学べること
小学校のヤギ校長、中学校のサワグチ校長、このお二方の共通点は無駄に話が長い。集会では必ず話が長いので印象に残り、名前と顔まではっきりと覚えています。その話の内容はまったく、何一つ覚えていませんが。校長の話が長いのはどこも同じだったでしょうか。今どきは短いらしいですが。
ある勤務先では、持ち時間5分とされた「エライ人」が1時間以上ぐだぐだ話し続けました。大迷惑ですし、何の話かまったく覚えていませんし、トラブルは何ひとつ起こりませんでした。
日本語で話が長い傾向にある人は、英語の上達が遅い場合が見られます。「話が長い」にはいろいろあるにせよ、「話が無駄に長い人」の場合は会話力の上達に遅さが見られるというのはあります。
アメリカ合衆国大統領、スティーブ・ジョブズ氏など、人前で話すことに慣れている人の話を、字幕付きでも日本語吹き替えでもいいので、流れに注意して聞いてみて下さい。たいてい最初に結論を持ってきます。「これからこういう話をしますよ」「私はこう思う、なぜならば」という切り出し方になっています。
記憶に残らない校長先生の話はどうでしょう。トピックの提示が行われないまま話が始まり、ひどい場合には結論がなかったりするんです。無駄に長い話の特徴のひとつでありましょう。
小説などは別として、用件伝達で「起承転結」は有効ではありません。変化してきているとは言え、まだまだ日本語では起承転結型で話す人がまだ多いと感じます。これをそのまま英会話に当てはめてしまうと、通じない英語になりますので注意しましょう。英語自体は通じても、何を言いたいのかわからないと言われるという意味です。
用件伝達では簡潔に
話が無駄に長い人は、普段自分でも使わないような難しい単語を選んだり、ただでさえわかりにくい日本語を英語で表そうとしたりします。話は長い方が格式があると考える人もいますね。用件伝達に関して言えば、アウトです。
簡潔にするには結論⇒理由などの順で
結論から話す習慣を身につけましょう。そうすると、英語でも結論から話すようになります。そうすると、相手は「ほうほう、それはなぜ?」と身を乗り出してくれるのです。結果、あなた自身が話しやすくなります。
英語の知識は十分なのに会話が上達しないと悩んでいるなら、私からの助言は「日本語から始めてみましょう」です。相手に簡潔に伝わる話し方を意識してみて下さい。英語で話そうという時、伝わる英語になりますよ。
母語である日本語とは一生のお付き合い。こつこつ磨きをかけましょう!
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!