聞いたら真似して練習しましょう
英語教材の広告で「英語耳」というフレーズを聞くことがあります。私も指導をするときに「耳を英語に慣らせば話せるようになる」と伝えることはあります。しかし、これはあくまでも概略です。大人が「自然に話せるようになることはない」です。大人は子どものようには言葉を習得することはできません。
もちろん日頃のリスニングは大事です
できるだけ英語に触れる、耳を傾けることは重要ですが、それだけで英会話をマスターしたいと望むのは夢を見過ぎです。聞き流しではダメで
一生懸命聞く
こと。これが正解です。そして、もうひと手間。
実際に声に出す
ということ。真似をするということです。聞こえたままを真似しないで語学の上達はありません。何事も真似です。「学ぶ」という言葉の語源は「まねぶ」だそうです。真似しましょう。真似することで耳が英語に慣れるのです。
具体的な練習方法:急がば回れ
耳を英語の音に慣らすのはとても大事ですが、慣れる過程があります。その一番基礎的なことを説明します。
教材には文字に起こした原稿が付属していますよね。最初は何も見ずに聞き、次に文字で確認して下さい。そして同じ音声をもう一度再生し、聞こえた通りに真似しましょう。この「聞こえた通りに」が重要ポイントになります。注意点は
つづりから発音を想像するのは厳禁
です。一例ですが、ある単語がモゴモゴと聞こえたとします。文字で確認したら”award”と書いてあったとしましょう。これを「アワード」と読んではいけません。もう一度再生してawardの部分を聞くと、つづりのwarの部分が「ウォー」だとわかるはずです。あなたの聞き間違いではありません。warは「ワー」ではなく「ウォー」なんです。こっちを真似ましょう。自分の耳に自信を持ち、聞こえた通りの音を真似て下さい。
聞ければ話せる・・・の?
自分が発音できれば、その音は聞き取れるようになります。突然外国人に”How are you?”と言われても聞き取れますよね。自分で言えるからです。
よくあるキャッチコピーの「聞くだけで話せるようになる」は大げさです。話せるようになるためには、「聞いて練習してまた聞く」を繰り返すことが大事なんです。そうすれば「聞けるようになって話せるようにもなる」のです。
言葉は声に出してナンボです。「こういう音でしゃべるのか」と理解できたら、その音を真似して声に出す。聞こえたとおりに真似することを繰り返していきましょう。ぜひ実践して下さい。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!