吉田さんが指摘済み

吉田羊のファンはいますが、吉田兼好ファンという人は身近には少ないです。熱く語る兼好マニアはそうそうお目にかかれるもんではないですね。兼好法師とも呼ばれますが、世の中に存在する多くのブログタイトルの名付け親とも言えるお方です。アメブロだけでどれだけの徒然なるままにブログがあるのでしょうか。数えるほどヒマではありませんが数えてみたい気もします。

徒然草

徒然草のある一節、そこに書かれていることは何かを学ぼうとしている人にとって非常に示唆に富むのであります。原文の引用をと思いましたが、私は古語話者ではないので何が書いてあるのやら、さっぱりわかりません。現代語訳だけ引用することにします。

【徒然草】第150段

「現代語訳」

これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して、上達してから芸を披露するのが格好良い」などとよく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり、笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。芸の道を踏み外すことも無く、我流にもならず時を経て、上手いのか知らないが要領だけよく訓練をナメている者を超えて達人になるだろう。人間性も向上し、努力が報われ、無双のマイスターの称号が与えられるまでに至るわけだ。人間国宝も、最初は下手クソだとなじられ、ボロクソなまでに屈辱を味わった。しかし、その人が芸の教えを正しく学び、尊重し、自分勝手にならなかったからこそ、重要無形文化財として称えられ、万人の師匠となった。どんな世界も同じである。(引用元 http://tsurezuregusa.com/

いかがでしょう。実にわかりやすい現代語訳ですね。700年前にすでに言われていたのです。人間、何も変わっていませんね。古代ローマの遺跡からは「最近の若い者は・・・」という落書きが見つかったと言います。人間、何も変わっていないのですね。

人知れず猛特訓して、上達してから芸を披露するのが格好良いと思っている人は少なくないでしょう。その一方で、必ずしも洗練された英語ではなくても、積極的に発信する人もいます。間違いがあっても、習ったことを実践しようとする姿には心が温かくなります。多少ぎこちない英語でも十分伝わるものがあって、熱量を感じます。自分にもこんな時期があったなとも思いますしね。

英語を積極的に使おうと努力している人は、からかわれているかも知れません。でも、継続しています。”That’s the spirit!”(その意気だ!)ですよ。そういう人こそ、近い将来、自ら設定した目標を確実に達成します。「英語ができるようになってから○○しよう」とは思っていないはずで、今を大事にしているはず。

「できるようになってから」とはいつなのでしょう。兼好法師の言うように、そういう人は途中で投げ出してしまうことが多いですよね。上達したら披露するなんて考えないで、恥をかきながらでも実践しましょう。英語、他の習い事、あなたの今の精一杯のレベルをどんどん披露して下さい。小さい子どもは何かできるようになると、すぐにやって見せてくれますよね。大人はそれを見て、よくできたと褒めます。子ども相手だからというのは少しはありますけど、大人が相手であっても、バカにする人より応援してくれる人のほうが多いものです。

世の中捨てたもんじゃない、私はそう思います。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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