メラビアンの法則を意識してみる
世の中には法則と呼ばれるものがたくさんあります。物理の法則はもちろんのこと、コミカルに思えるような日常生活に関する法則まで、いろいろです。例えば、
- 万有引力の法則
- ジラートの法則
- 10,000時間の法則
- 引き寄せの法則
- マーフィーの法則
など。マーフィーの法則は1990年代前半に大流行。ちょっとした社会現象でした。
この世界には法則がいくつも存在しますけれども、「メラビアンの法則」というのを聞いたことはありますか?以前話題になった本の下敷きになっている法則です。
ほんの少し調べましたが、メラビアンの法則とは、アルバート・メラビアンが行った実験の俗流解釈のようです。一般に広まっている話では、人の行動が他人にどう影響を及ぼすのかについて、
- 見た目が55%
- 口調やしゃべりの早さ、声の質、声の大小が38%
- 話の内容が8%
とのこと。英会話に関して言えば、2番に注目してみてはどうでしょう。英語を話す時の音声面です。私たちの英語の話し方も相手に何らかの影響を与えていると思うからです。英語の発音が、あなたへの印象の約40%分に影響を与えているとしたら、どうですか?別の言い方をすれば、発音が上達するだけで、自分の好感度は約40%向上するかも知れないということです。
私たちは無意識に、言葉の訛りで相手の言語レベルを判断してしまうところがあります。せっかく中級、上級の英語を身につけたのに、バリバリのカタカナ英語だと、
「あまり話せないみたい」
「やさしめの英語で話した方がよさそうだ」
「込み入った内容は控えよう」
と思われることがあるかも知れません。でも、英語の音が身についていれば、中学校英語だけしか使わないで話しても、ネイティブ同士であるかのような、対等な会話相手とみなしてくれます。差別感情という話ではなく、人はふだん聞き慣れた音を発する人を信用しやすいのではないか。私はそう感じます。
以前は「発音なんて気にしないで」という論調がありましたが、最近の英語教育現場では「発音も気にしましょう」という考え方になっています。発音を気にしすぎて萎縮するのは良くないですが、「ある程度は練習しようね」という流れです。夜の中にはいろいろな母語訛りの英語がありますよね。ドイツ語訛り、フランス語訛り、中国語訛り、もちろん日本語訛り。どれも全く問題はないのですが、母語の音を遠慮なく使い過ぎると、英語として通じにくくなります。通じにくさは改めたいですよね。
ネイティブ発音で英語を話すことに気恥ずかしさを感じる人がたくさんいます。それでも、ちょっと勇気を出して「英語の音」を真似して声に出すことを心がけて下さい。ネイティブスピーカー(母語話者)になりきって、発音練習にも時間を割いて披露してみましょう。”How’s it going?”くらいの簡単な英語でも、発音、イントネーション込みで決めてみましょう。イントネーションなどで日本語訛りがあっても大丈夫です。母音や子音で、日本語にはない音に気をつけて言えるように練習して下さい。
メラビアンの法則が良い意味で当てはまるように、今日から発音矯正をしてみませんか。繰り返しになりますが、日本語訛りはあっても構いません。LとRの区別など、英語の音をきちんと出すということです。これで、あなたへの印象の約40%を肯定的なものにできるなら、やって損はないと思いますよ。
発音の相談なども承っております(^^)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!