お国訛りと音声認識
AI化を受け入れつつ、生身の言葉を大事に
私たちの生活への浸透が進み、今後人間による作業の多くを奪っていくだろうと評判の「AI、人工知能」。
Artificial Intelligence
“artificial”(人工の)、”intelligence”(知能)。SF世界だけの話だと思っていたものが、まさかこんなに早く現実社会に関わってくるとは思いませんでした。人工知能がどの程度まで人間の言葉を覚えられるのかも議論になっています。自動翻訳はまだまだ改善の余地がありますが、A.I.に言語を学習させる研究は、一般の私たちが想像するよりも、実際にはかなり進んでいるようです。
「機械に頼らずに自分で練習した言葉を話す方が、間違いがあっても血の通ったコミュニケーションになると思う。」
と私がもし言えば、「語学関係者なら絶対に言いそうだし、言うと思った」と思いますよね。はい、実際そう考えていますよ。些細なきっかけで始めた英語ですが、たくさんの喜びを経験しましたし、いろいろ勉強するきっかけにもなりましたから。
「機械に任せてもいいんだけど、自分でやるとおもしろいから敢えてやる。」
この感覚を私は忘れないでいようと思っています、英語の練習については。そのうえで、以下のお話を続けます。
2018年の音声認識
2018年4月の現実世界では、スマホに話しかけるだけで、欲しい情報を引っ張り出すことができています。普及率も高いです。
“Hey Siri.” “OK, Google.”
と言うアレです。この機能は、英語の練習にも役に立ちます。アプリの言語設定を英語にし、英語で話しかけるんです。発音が正しければ応答してもらえます。今現在、この音声認識は許容範囲が狭いです。どういう意味かというと、人間相手と違って、お国訛りのある英語が通じにくいということです。一定レベル以上の発音でないと通じません。機械の都合に合わせて話すのは悔しいですが、物は考えようです。発音練習に良い機会になると捉えましょう。機械が理解できる英語なら、人間相手なら確実に通じます。
機器の性能は「今のところは、まだネイティブ向け」
機械に通じないとどういう気分になるか。ある動画を紹介します。アウディ(Audi)という車が、音声認識機能を導入したことを受けての動画作品です。男性が英語で話しかけますが、スウェーデン語訛りがあるのですが、アウディに通じていません。”playlist”(プレイリスト)が”television”(テレビ)と認識され、”Shut up!”(黙れ)と言えば、”navigation”(ナビゲーション)と言われ、”I hate you!”(嫌いだ)という3語は”radio”(ラジオ)と認識されています。
撮影者の笑い声が聞こえますが、他人事ではないかも。同じ経験をする日本人が出てくるでしょうし、すでにいるかも知れません。
技術開発を待ちつつ、自分の発音向上も
開発が進めば、お国訛りのある英語もきちんと通じるようになるでしょう。でも、それはもう少し先のことだと思います。最低限の発音練習は必要ですね。通じない発音のまま意地になっても無意味ですし。完璧を目指す必要はないし、お国訛り仕方ないですが、最低限の発音はきちんと練習しましょう。日本人にとって、英語で練習すべき最低限の音は
- L音
- R音
- F音
- V音
- TH音
などです。これらは一定の時間をかけて練習しましょう。私のレッスンでも、発音練習の時間を取って練習してもらっています。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!