中途半端な挨拶

私立の高校や中高一貫校の学校案内ページをつらつらと眺めていると、国際交流、国際教育、国際人養成などの理念を掲げている学校が多いですよね。年間行事には海外研修なるものが含まれています。修学旅行が海外の学校、交換留学制度を持つ学校、すごいです。一年に3回くらい海外に行けてしまう学校もあるようですよ。こちらから行くというだけでなく、向こうから生徒が来る場合も多いですしね。

こういうプログラムに若干関わったことがありますが、指導ポイントに盛り込むことを忘れてしまい、後でずいぶん後悔したことがあります。挨拶です。とは言っても、英語の挨拶フレーズの話ではありません。英会話での挨拶は誰でも知っていますが、タイトルに示した通り、日本人は国際交流の場で、挨拶が中途半端なことが多いんです。

挨拶をする時の振る舞いには、慣習上の違いがある

ことを知る必要が出てきます。そこで、ほんの一手間かけるだけで国際人とみなしてもらえる挨拶の仕方について解説します。話し上手だとか話題豊富だとか、訓練を要する内容ではないのでご安心を。誰でもすぐにできることで、とても簡単です。

これだけでもずいぶん違う、挨拶に加えるひと言

規模の大小に関係なく、国際舞台では「あるひと言」を加えましょう。

Example 1

<お相手> Hello.  My name is Kevin.

<あなた> Nice to meet you, Kevin.

Example 2

<お相手> Hi, guys.  I’m your waiter today.  I’m Jonathan.

<あなた> Hi, Jonathan.

Example 3

<お相手> I’m Alexander.  Just call me Alex.

<あなた> Hello, Alex.  Nice to meet you.

上の3つの例に共通する「あるひと言」は、<あなた>の挨拶の中にあります。それは

相手の名前

です。これをぜひ実践して下さい。初対面の挨拶では、相手の名前をすぐに言いましょう。2つの理由があります。ひとつは相手の名前の確認です。聞き取れなかったり、発音しにくければすぐに確認して下さい。名前に無関心な人がいますが、国境をまたいで人と交流しようとする人がそれではいけません。初対面では名前を確認し合いましょう。

もうひとつの理由は、心理的な距離を縮めるためです。欧米言語は、会話の中で相手の名前を言うことが多いんです。日本語はあまりそれをしませんが、名前を呼び合うと親しみが湧くものなんです。初めて会ってすぐに名前を覚えてもらったら誰でも嬉しいはずですよね。さり気なく相手を言って、挨拶や自己紹介を温かく盛り上げましょう。

ところで、欧米人の中には、「日本人の名前は難しくて」と言い訳して名前を覚えようとしない人がいます。「顔は覚えているけどね」と言い訳したり。そこで「そうですよね、仕方ないですよね」などと同調してはいけません。覚えてもらえるようなヒントを提案してあげるといいですよ。私の名前はユタカですが、よく「ユカタ」と間違えられます。そこで、「ユタ州のユタ」と言うと、ユタカと覚えてもらえます。自分の名前でもヒントを用意しておくといいですよ。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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