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語法の誤用も受け入れられれば語用

2017年に気になった日本語がありまして。気になったのが2017年というだけで、以前からあったかも知れませんが・・・。

「~ぶり」

という日本語です。これが日本語に浸透すると、英語の現在完了で習うsince(~以来)という単語の使い方で混乱する人が増えるのではないかと予測します。以下、思考を巡らせてみました。今の所はジョーク程度に受け止めておいて下さい。

新たな「ぶり」の使い方

最近、

・会うのはこの前の飲み会ぶり
正月ぶり
夏休みぶり

のように言う人が増えています。若い芸能人が使うのも見たし、Twitterなどの投稿でもよく見ます。今後、テレビなどで取り上げることになるのでしょう。国語学者がこの風潮を批判するかも知れません。日本語の変化を嫌う人はいますからね。だいぶ以前なら、「全然」の使い方を批判する大人がいたものです。「全然」は否定形と一緒に使う言葉なのだから、「全然オッケー」はおかしいと怒る人がいました。「~じゃないですか」も定着しましたが、20年以上前は怒る大人がいたものです。「~ぶり」の使い方でも怒る人が現れると予想します。そして何事もなかったかのように定着するのでしょうか。

 

「~ぶり」は、もともと

・三年ぶり
・十日ぶり

というように、「期間」を表す語の後ろに付ける接尾辞です。それが最近では、若い世代を中心に「この前の飲み会ぶり」「正月ぶり」と言われるようになってきています。本来の日本語なら「~以来」を使う場所に「ぶり」を置いていますね。上の世代には奇異に感じますが、若い人たちには抵抗がないのでしょう。

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この言い方が現代の「全然」のように広まるのか、いつか廃れるのかはわかりません。仮に定着するとして、将来の英語指導にどう影響するのか、妄想を巡らせてみました。冒頭で触れたように、現在完了で習うsinceの意味を取り違える学習者が増えると思うんです。学校の先生の説明負担が増えそうですね。国語の説明から入らなくてはいけなくなりそうです。

こんな事態が起こるかも

【問】次の英文を日本語に直しなさい。

I have lived in this city since last summer.

この英文の意味は「去年の夏からこの町に住んでいる」です。未来の日本人の予想解答は、

<予想解答> 私はこの町に去年の夏ぶりに住んでいます。

なんてことになるかも知れません。この日本語だと、「その前にも住んでいたことがある」という含みを持ちますが、元の英文にはその含みはありません。

【問】次の日本語を英語に直しなさい。

ジョンに10年ぶりに会った。

解答は、”I met John for the first time in ten years.”となりますが、「ぶり世代」の解答は

<予想解答> I met John since 10 years.

となる可能性が高い気がします。この予想解答英文は意味を成しません。アウトです。

 

新世代にとっての「~以来」が「~ぶり」と同義なら、日本語に関する世代間抗争が始まるのかも知れませんね。先のことはわかりませんけどね。

 

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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