映画をきっかけに学んだ大切なこと
映画は好きですか?私は学生時代にけっこう観ていました。今で言うミニシアターが好きだったんです。学生って思想めいたことにも興味を持つ年齢ですから、難解な映画を見て何かを悟ったつもりになっていました。今の私は爆発が多い映画のファンです。
映画は若き日の私には大事な大事な英語教材でした。映画館に行って、字幕を目で追いながら、どれだけ英語を聞き取れるか、どれだけ知っている表現があるのかをチェックしました。レンタルビデオが値下げ競争に入った時期でもあり、それにもずいぶん助けられました。また、古い作品やマイナーな作品がたくさんビデオ化されたのも嬉しかったです。趣味を通じて英語の勉強ができるのはストレスがなくて楽しいものでした。と同時に、わからないものはわからないと認識したのもこの頃です。
英語、英語とひと口に言いますが、難易度はさまざまです。聞き取れない英語、理解できない英語は必ずあります。政治経済の知識を持たない人は日本語でも政治経済を語れません。興味がない、知識がない、分野の難易度が高いということであれば、英語だろうが日本語だろうが、理解するのは無理ですね。私は英語を本格的に始めた頃は、何でも話せるようになってやるぞと意気込んでいましたが、聞けて話せる分野を定めないとやっていけないと思うようになりました。それを教えてくれたのが映画だったと思います。
例えば「スター・ウォーズ」。今でこそかなり聞き取れますが(ファンなので)、宇宙人英語は聞き取り困難だし(エピソード1など)、宇宙船の管制官の専門的な英語はわかりません。最近見かけなくなった俳優のエディ・マーフィ。あの早口を理解するのは困難です。英文学が原作の映画もかなり難解です。イギリス文学英語は、間接的・遠回しな表現が多く、学習者にはきついです。なじみある分野かそうでないかを見極めて、ストレスのない英語学習をしましょう。
好きな分野でバイリンガルになれるだけで、たいしたものなんです。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!