マナーとしてやめたい表現

ソーシャルメディアが普及して、個人が自由に発言できる世の中になったのは嬉しいことです。ただ、気になる言葉遣いがいくつかあって、どうにかならないものかと思うことも。日本語そのものの変化はしかたないと思いますが、「その単語、その表現はやめようよ」と気になってしまうものがあります。そのひとつを英語の勉強、国際交流の観点から述べてみたいと思います。

ガイジン gaijin

この言葉をどう思いますか?「外人」です。最近は議論にならないんですが、私の年代だと1970年代後半から1980年代前半、各ニュースでも取り上げられました。日本語では、外国人、特に欧米人のことを外人と呼んでいました。いつしか、日本に長く住み、日本語が堪能な人が増えてくるに伴い、この言葉を嫌がる人が出てきたわけです。漢字をそのままに解釈すれば「外の人」です。それはつまり部外者じゃないかと。よそ者呼ばわりはやめてくれと。それで、「外の」ではなく「外国の」と言うことにしようとなったわけです。「外国人」と言いましょうと。

それから30年以上経ち、この議論は主要メディアにはもはや現れません。主要メディアでは外人と言うことはなく、外国人と言いますが、ここ数年「外人」を使う人が再び増えていると感じます。私個人の感覚問題だと言われればそれまでなんですが、私自身は「外人」「ガイジン」は好きになれない言葉です。

また、「外国人」という呼び方はそもそもどうなのかという議論もあります。十把ひとからげで外国人と呼ぶのも乱暴ではないかという考えです。「外国人観光客」は問題ないと思います。しかし、「明日、外国からお客さんが来る」と言ってしまうと「日本以外はみんなよそ」という意識が見え隠れしているような気がします。誰がどこから来るか知っているのなら、きちんと国や地域を言えばいいはずですよね。アメリカからのお客様、中国の研修生などとすべきかと。

欧米や東南アジアでは「外国」という発想は希薄です。外国という表現はせずに国や地域の名前に直接言及します。国と国が隣接しているので、物理的・心理的距離感が日本人とは違うのでしょうね。日本は島国ですから、発想としては海の向こうはまさに「外の国」ですね。

言葉は時代の影響を受けて変化します。この時代、日本以外から来た人という意味合いの言葉は使うべきではないと考えますが、どう思いますか?

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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