英会話と文法
英会話は「心」優先です。「正しい英語かどうか」は後で考えればいいと私はいつも主張しています。ある程度の会話能力が身に付き、その時の話題で盛り上がれるようになってきたら、次のステップに進みましょう。態度だけではなく、言葉自体に礼儀正しさを入れたり、誤解が生じないように文法や語法の正確さを少しずつ求めていくというステップです。高校辺りで習う文法や語法の知識は、この段階で取り込んでも遅すぎることはありません。話せないのに知識だけ入れても使えないなら無意味です。
学習参考書を一冊用意しましょう
このタイミングで使う文法参考書はどんなものがいいかですが、日本語で書かれたものでいいでしょう。読破する必要はなく、辞書と同じように気になったら参照します。高校生向けの学習参考書は、どの出版社でもだいたい「総合英語」というタイトルになっています。読みやすいレイアウトのものを選べばよいでしょう。中学1年レベルの内容から説明されているので、いつでも調べ学習ができますよ。もし説明文が読みにくいと感じるなら、中学生向けの学習参考書を覗いてみて下さい。
英語で書かれた文法書にもチャレンジ
勉強が進み、英語そのものに抵抗がなくなってきたら、もう一冊用意することをオススメします。英語で書かれた参考書です。あなたの本棚にあったらいいだろうなと私がオススメする一冊は、
Practical English Usage / Michael Swan 著
タイトルは「実践英語用例」と意訳すればわかりやすいかな。文法書と語法書を兼ねた名著です。1ページ目から熟読するようなものではありませんので、辞書の隣に置いておき、必要に応じて目を通しましょう。これはロングセラーでして、数十年売れ続けています。私は1990年にイギリスでこの本に出会い、長らく愛用しました。時代は進み、今ではオンラインサービスも充実しています。文法項目ごとに問題演習も用意されていて、自分の理解を確認することができます。
すべて英語で書かれていますので最初はとっつきにくいと感じますが、文法用語は数回辞書を引けば覚えますし、説明文が簡潔なので、すんなり頭に入ります。また、英語の仕組みを英語で読むことになりますが、説明文を読む力が身に付きますので、たまに目を通す分には負担も少なく、英語力に幅が生まれることでしょう。一家に一冊、辞書のそばに。一家に一冊、あなたのそばに。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!