■今日から使える「名前を添える」会話術

英語を学習していると、難しい単語や完璧な文法に意識が向きがちです。しかし、ネイティブとのコミュニケーションにおいて、どんな高度なイディオムよりも即効性があり、あなたの評価を劇的に高めてくれる「最強の英単語」が存在します。

それは、「相手の名前」です。

今回は、英会話の質が大きく変わる「名前呼び」について解説します。

■会話に名前を挟むだけで「英語ができる人」に見える。

例えば、“How are you?” “I’m fine, thank you.”のような会話表現、私たちは基本として知っています。しかし、ネイティブの会話を耳にすると、ある違いに気づきます。

“Hi, Hiro! How are you doing?”
“Good morning, Sarah. Did you see the news?”
“That’s a great idea, John!”

このように、挨拶や相手への反応のすぐ後に、相手の名前がごく自然に添えられているのです。日本語での会話では、あまり多くは見られない現象です。

■日本人が相手の名前をあまり呼ばない理由

日本人があまり名前を呼ばないのには理由があります。日本語では、相手の名を直接呼ぶよりも肩書・役職(先生、課長など)で呼んだり、あるいは主語を省略することが相手との適切な距離を保つことになっているからです。(「あなたは」とはせず、述語だけで話す。実際、「あなたは」と言うと失礼に響くことが多い)。しかし英語では、名前を呼ばないことが距離を置いている、事務的で冷たいという印象を与えてしまうことがあるのです。

そこで、英語を話すときは、日本語の謙虚さというモードから、英語のフレンドリーで対等なモードへスイッチを切り替えましょう。「相手の名前を添える」です。

■今日から使える!名前を差し込む3つのタイミング

日本語での習慣に慣れているので、相手の名前を呼ぶのは抵抗があるかも知れません。まずは、以下の3つのタイミングで一回ずつ添えることから始めましょう。

1. 挨拶の時(一番おすすめ!)

Good morning, Emily.
Hi, Tom. Long time no see.

2. 質問する時

What do you think, Chris?
Are you sure, Jessica?

3. お礼や別れ際

Thank you, Mike.
Have a nice day, Alex.

たったこれだけでも、コミュニケーションの質が本当に上がります。ぜひ、いえ、必ずやってみてくださいね!

さて、実は相手の名前を言うことには、言語文化やマナー以上の心理的メリットが隠されています。

1. 「個」としての承認が信頼を生む

欧米文化は「個」を極めて重視します。会話に名前を添えることは、大勢の中の一人ではなく、他ならぬ「あなた」と話しているという強い承認のメッセージになります。名前を呼ばれた相手は、無意識のうちに心を開き、信頼を寄せてくれるようになります。

2. 「カクテルパーティー効果」で注意を引きつける

心理学には、騒がしい場所でも自分の名前だけは聞き取れる「カクテルパーティー効果」という現象があります。英会話中、相手の集中力が切れていると感じた時や、自分の発言に注目してほしい時、文頭に相手の名前を置くと、相手の意識をリセットさせることができます。これはビジネスの交渉や議論でも使われているスキルです。

■名前は最高のギフト

デール・カーネギー(Dale Carnegie)は、名著『人を動かす』(原題:How to Win Friends and Influence People)の中でこう記しています。

“Remember that a person’s name is to that person the sweetest and most important sound in any language.”
(人にとって、自分の名前はあらゆる言葉の中で最も快く、最も大切な響きを持つものである)

英語学習の目的は、単に正しい文章を組み立てることではなく、相手と心を通わせることのはず。難しい英単語を100個覚えるよりも、目の前の相手の名前を1回呼ぶ方が、コミュニケーションの質は上がります。日本人の私たちには、会話で名前を出すのは少し照れくさいと感じる部分もありますよね。しかし、英語圏では、名前を呼ぶことが礼儀、親愛の証だと言っても過言ではありません。

今日から、「相手の名前を呼ぶ」ことを自身の英会話ルーティンに加えてみてください。それだけで会話の雰囲気が驚くほど温かく、楽しいものに変わりますよ。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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