アメリカの飲食店
diner
気軽に行けるレストランのことを日本ではファミリーレストラン(ファミレス)と言いますが、これは和製英語です。アメリカでは、気軽かつ価格も控え目なレストランを”diner”(ダイナー)と言います。dinnerではありませんので、ご注意を。
dinerに行くと、ウェイター(waiter)やウェイトレス(waitress)がいますが、最近の英語(特にアメリカ)では、性別を表さない単語が推奨されているので、serverと呼ぶようになってきています。ネットの「サーバー」のようですね(^^)
日本とは違い、serverは担当するテーブルが決められています。映画やドラマでよく見る光景ですが、席に着くと、server がやって来て、”Hi, I’m Jane. How are you doing today?”などと話しかけてくれます。お客もすぐに打ち解ける感じがあります。もちろん、高級なお店に行けば、控え目で丁寧な対応になります。共通しているのは、serverが頻繁にテーブルにやって来るということです。
Are you enjoying your dinner?
(食事は楽しんでいますか?)
Is there anything you would like?
(何か他に欲しいものは?)
など、声をかけてくれます。用事がある時に「すみません!」と声をあげる必要がないのですね。日本では、テーブル担当者という考えは主流ではないので、お客は近くにいる店員に声をかけます。
アイコンタクトについて
欧米では、自分のテーブルを担当するserverがいるので、何か用事がある時にはアイコンタクトです。辺りを見渡す素振りをすれば、ちゃんと視界に入りますし、すぐに気付いて来てくれます。担当テーブルの様子を把握するのは仕事ですからね。日本人はアイコンタクトが苦手な人が多いですが、欧米人は躾で身についています。恥ずかしがらずに堂々と目で訴えましょう。
serverに知らん顔をされることはまずありません(まれに人種差別的な人はいますが)。これはチップ(tip)の文化も影響していると考えられます。チップをどれだけもらえるかは、サービスの力量次第です。できるだけ愛想よく、気配りを欠かさない努力をします。チップの習慣がない日本では、顧客対応は社員研修で一律に訓練されます。所変われば接客も変わります。
支払いの場所
食後の支払いですが、日本は伝票をレジに持っていきます。欧米式は、自分のテーブルで払います。来店から支払いまでのすべてをテーブル担当者が受け持つスタイルです。支払いと同時にチップを渡します(10~15%が相場)。日本式の支払いのつもりで出入り口方向に歩いて行ってしまうと、食い逃げだと思われる危険性があります。ご注意ください。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!