北アメリカではマスクは驚かれます
10年くらい前にワシントンD.C.に行きました。喉の調子が悪かったので、持参していたマスクを着用して街中を歩いていたのですが、人々の視線が冷たかったんです。よく考えてみたら、アメリカではマスクとは伝染病保菌者や重症患者が装着するものという考え方があるのでした。北アメリカの人たちはそういう感覚のようです。ヨーロッパはどうなんでしょう。日本や中国では、マスク着用は不思議な光景ではないですよね。喉を守るために一年中マスクをしている人もいますしね。日本人が多く訪れる観光地の人たちは、マスクの東洋人にだいぶ慣れてきているそうですが、そうではない地域の人はマスク姿を見たらギョッとするでしょうね。
くしゃみの仕方が違います
マスクと言えば風邪やアレルギー。日本人は咳やくしゃみをする時、どうしていますか?はい、両手で口元を覆います。これが嫌がられる場合があるんです。誰に嫌がられるかというと、握手の習慣を持つ人たちです。両手で口を覆うのは日本人にとっては不自然はありませんが、「握手をする手にバイキンをつけるなんて、なんてことを!」と考える人もいるわけですね。欧米では、握手やハグなど身体の接触が日本人よりも多いです。ですから、咳やくしゃみをする時には、手を口元に持っていくのを控えるのがマナーとなります。
では、咳・くしゃみの時にはどうすればいいのでしょうか。欧米流の方法は次の通りです。
- 右手を左の肩に添え、右わきを上げ、
- 胸とひじの間に三角の空間を作り、
- そこに鼻から下を軽く向けて咳・くしゃみをする
どうですか?これなら握手をする手の平にバイキンを噴き付けるような事態を避けられますね。この三角の空間には名前があって、
cough pocket
と呼ばれているそうです。「咳のポケット」という意味ですね。
咳やくしゃみ、鼻のかみ方などにも習慣の違いはいろいろあるようです。海外に出たら気にしてみて下さいね。咳・くしゃみの際にはcough pocketを。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!