■under scrutiny

監視社会と言われるようになって、かなりの年月が経ちます。インターネットが定着し、さらに深刻化しているようです。実際のところ、日常生活では、監視されている感じはあまりしません。でも、スマホ決済などを通じて個人情報を「与えている」ことを考えるとどうでしょう。見知らぬ相手がデータ上では自分のことを知っているのですから、ちょっと怖いです。じっと見られているだけが監視ではないということですね。著名人は一般大衆の目に触れる機会が多いですから、これもある意味で監視です。

芸能人は大変です。多くの人に喜んでもらいたいという気持ちで業界に入ります。でも、仕事が終わったら、一個人に戻りたいでしょう。しかし、現実的にはそうも行かず、サングラスとマスクを着用する生活になります。

「目立ちたくてデビューしておいて、自分勝手ではないか」という意見もありますし、有名税ではあるのでしょうけど、週刊誌はやり過ぎではないかとも思えます(興味のある人にとっては、まだ足りないのかも知れませんが)。舞台を降りたら、ただの人なのか、24時間芸能人なのか。いつかインタビューして気持ちを伺ってみたいものであります。

監視」という言葉を使いましたが、この言葉は辞書の定義では

(悪いことが起こらないように)番をして見張ること

となっています。

漢字を入れ替えた「環視」という同じ音の言葉もありますね。
こちらは

ぐるりをとりまいて、まわりで見ること

です。

では、英語のお話。今回取り上げるフレーズは

under scrutiny

です。冒頭タイトルには、訳として「監視されて」としましたが、「環視されて」の意味にもなります。英英辞書の定義のひとつに

the careful and detailed examination of something in order to get information about it

とあります。日本語で言うなら、「精密な調査、じっと(あるいは、じろじろ)見ること」という意味。「監視」でもあり、「環視」でもあるわけです。

人や物が、じっくり見られているさまを

under scrutiny

と表します。日本語でも「監視下」、「管理下」などのように「」を使いますから、発想は同じですね。

be under scrutiny

BE動詞を使えば、状態を表して「見られている状態」です。「見られるようになる」と変化を表す場合は、

come under scrutiny

と言いますよ。

scrutinyは名詞ですので、その前に形容詞を置けば、どんな監視かを具体的にできます。例えば、public scrutinyはよく使われるフレーズですが、「一般大衆の目に触れること」を指します。使って気持ちがいいフレーズではありませんが、時事英語などに触れる際は目にすることがあるでしょう。

■例文

(1) Once a person becomes famous, their private life comes under public scrutiny.

(人は有名になると、私生活が公衆の視線にさらされるようになる。)

(2) All the activities of the cult group have come under police scrutiny.

(そのカルト教団の全ての行動は警察の監視を受けることとなった。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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