■救急アイテムの代名詞、一時的な解決策

特定のブランド名が一般名称として定着する現象は珍しくありません。ここでご紹介するBand-Aidもそのひとつです。

■今日の英語フレーズ

Band-Aid
1. 絆創膏、救急ばんそうこう(主に米語。商標名だが一般名詞化
2. 一時しのぎの対策、応急処置(問題の根本的な解決ではない表面的な対策を指す比喩)

📝例文

(1) Do you have a Band-Aid? I accidentally cut my finger with the kitchen knife.
(絆創膏を持っていますか?誤って包丁で指を切ってしまいました)

(2) He quickly put a Band-Aid on the scrape before continuing his work.
(彼は作業を続ける前に、すぐに擦り傷に絆創膏を貼った)
*scrape 擦り傷、引っかき傷

(3) We need a long-term strategy, not another Band-Aid for this persistent problem.
(この慢性的な問題には、応急処置ではなく長期的な戦略が必要だ)
*persistent 存在し続ける、粘り強い、しつこい

(4) The government’s new policy is just a Band-Aid solution to the deep-rooted economic issues.
(政府の新しい政策は、根深い経済問題に対する一時しのぎの対策に過ぎない)
*deep-rooted 根深い、根強い

💬フレーズ解説

Band-Aidはジョンソン・エンド・ジョンソン社(Johnson & Johnson)の登録商標ですが、アメリカ英語では、ばんそうこう全般を指す言葉として一般名詞化しています。日本語の「ホチキス」(Hotchkiss社の名が器具名として定着。英語ではstaper)と同様の現象です。

このBand-Aid比喩として、問題の根本解決になっていない、場当たり的な対策の意味で用いられています。a Band-Aid solution / a Band-Aid fix (その場しのぎの対策/応急処置) はよく耳にするフレーズで、批判的、問題提起的なニュアンスを含みます。

ばんそうこうを貼るのは傷を治すためではありますが、「ばんそうこうしか貼っていない」ので「根本解決に至っていない」という解釈も可能です。これが比喩の肝であり、「治した」ではなく 「とりあえず隠しただけ」 というニュアンスで用いられる比喩なのです。

ちなみに、ばんそうこうの商標ではない一般名称はadhesive bandageと言い、イギリス英語ではplasterと言います。

🎧音声で確認

■5秒英単語

cross
(横切る;十字、十字架)

「横断する」は、cross the street (通りを渡る) のように他動詞として直接目的語を取ります。「…と交差する」は、cross with …withを伴います。

意外にも、形容詞として「機嫌が悪い、怒っている」という意味でも使われます。be cross with … (…に腹を立てている) という形で使います。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

★LINEミニレッスン(無料配信を受け取る)
週に一度、一問だけ出題します。答えを返信してみよう!コメントをお返しします。

英語コーチングのご案内

コースのご案内

体験レッスンのご案内

お問い合わせはこちら

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村