There isを使わないでシンプルに
書店で英会話教本を眺めてみてほしいんですが、haveやgetなどの基本動詞は万能だというテーマの本がたくさんあります。have は万能動詞のひとつ。言いたいことの多くを、haveを使って表すことができるからです。
例えば、「~がある・いる」という表現を中2で勉強します。”There is/are…”の文のことです。大きな単元のひとつですから、練習量も確保されています。ところが、リアル英会話の視点に立つと、英語ネイティブスピーカー(母語話者)は、「“There is/are…”よりも”have”をよく使うよ」と教えてくれます。また、日本人のThere文の使い方は不自然だとも言われます。日本語の「ある・いる」の感覚と英語の”There is/are…”の感覚では少しズレがあるからです。細かい話をすると言語学になってしまうので、使える英語に話を絞りますね。haveを使ったシンプルな表現を紹介します。
「カナダには湖がたくさんある」をシンプル英語では何と言う?
haveを使って言ってみましょう。こうなります。
Canada has a lot of lakes.
どうですか?楽ですよね。”There are a lot of lakes in Canada.”と言っても、もちろんオーケーです。ポイントは、中1の段階で、実は言えていた表現だということ。そして、この英文が中1教科書のイメージとは違って、決して幼稚な文ではなく、日常的に使われる、ごくごく自然な英語だということです。
初級の時期に習う英語表現を幼稚だと決めてかかる人がいますが、そんなことはありません。習ったら使う、それが語学です。
「イギリスには地震がないです」をシンプル英語では何と言う?
答えは、
England doesn’t have earthquakes.
です。”There aren’t earthquakes in England.”と言ってもいいですが、haveの方がシンプルです。
「日本は祝日が多い」をシンプル英語では何と言う?
もうおわかりですね。
Japan has a lot of holidays.
です。”a lot of”のかわりに”many”でももちろんオーケーです。
「あなたの国には火山はたくさんありますか?」をシンプル英語では何と言う?
Does your country have a lot of volcanoes?
となります。「火山」はvolcanoですが、わからなければfire mountainとでも何とでも、何か言ってみて下さい。イメージが伝われば「volcanoって言うんだよ」と教えてくれますから。それも交流です。
万能と言われるだけのことはあります。さすが、have。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!