■gut feeling
最近でも言うのかな、「ガッツポーズ」。私はドリフのリアルタイム世代なので、土曜日の番組の「後半」ではよくこの言葉を聞いていました。
調べればすぐに出てきますが、ガッツポーズは完全に和製英語です。まったく通じません。一説では、日本のボウリング・ブームの時に生まれた言葉だとあります。ストライクを決めた時に、選手が取るポーズに名前が必要だったようです。それがなぜかガッツ。別の説ではガッツ石松さんのポーズだからというのもあります。でも、それだとガッツ石松のガッツは何なんだという説明が必要になりますから、結局ガッツはどこから来たんだという謎は解けません笑
和製英語のガッツポーズですが、これを英語ネイティブにやってくれとわざと頼むとどうなるでしょうか。間違いなくお腹周辺に手を当てる仕草になります。お腹が膨らんでいく様子を表現したり、腹痛のような仕草をします。どうしてかというと、gutは「腸」「内蔵」を指す名詞だからです。ですからguts poseと言っても、「やったぞ!」の仕草にはなりません。
英語では、いわゆるガッツポーズに相当する名詞は特にありません。pump [自分]’s fist(s) in the air と動詞で表現します。
I pumped my fist in the air and screamed out.(私はガッツポーズをして雄叫びをあげた。)
のように言います。
今回の英語表現は、そのgutを使ったフレーズで、
gut feeling
です。上で述べた通り、gutは「腸、内蔵」です。それのfeelingなので、ニュアンスは「内蔵で感じられる感覚」。脳で感じているのではない、上手く説明できない論理的な根拠のない感覚ということです。頭ではなく胴体の内側から湧き出てくるかのような、理屈を通さないもの。要するに「直感」です。「勘」も当てはまりますし、ネガティブに言えば「虫の知らせ」でもあります。
同じ意味の英単語には、intuition (直感), instinct (本能的な感覚), hunch (勘) などがあります。intuitionが標準的な単語になりますが、たまにはgut feelingと言ってみてもいいでしょう。
~今日のフレーズ~
gut feeling
(直感、勘、第六感、虫の知らせ)
■例文
(1) I have a gut feeling that it is going to snow sometime soon.
(もうすぐ雪が降りそうな、なんとなくそんな気がする。)
(2) My gut feeling was that this woman was a good woman.
(直感的に、この女性はいい人だと思ったんだ。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!