■cast
2021末だったか、2022年の頭だったか。近年稀に見る大雪を経験しました。温暖化の影響で、雪は今後減っていくだろうと思っていたのですけどね。あの大雪の後、しばらくは歩くのも大変でした。積もった雪の上(中?)を歩くのはけっこう苦労するものでして、ある日、私は足を取られて転倒しました。その時、真剣に思いました。「もう、若くないんだ、俺は・・・」と。
雪で転ぶことは誰でもあるのですが、別のことが理由で若くはないことを悟らされたのです。前方に転んだのですが、以前のように両手が前に出なかったのです。出るには出ましたが、反応が遅かった・・・。倒れた時に、顎が地面に軽く接触したのです。そのほんの一瞬前に手が着いたことと、積もった雪のおかげで事なきを得ましたが。コンクリート路面であれば、どこかケガをしていたかも知れません。転倒して骨折と聞いてもピンと来なかったのですが、こういうことがきっかけになり得るのだと今は納得。
骨折と言えば、その治療に使われるのがギプスです。言葉の面で、ギプスについては注意点がふたつあります。ひとつめは、ギブスではないということ。ブではなくプです。
ふたつめがもっと大事ですが、ギブスは英語ではありません。ドイツ語、オランダ語です。Gipsと綴るそうです。これを英語では、正式には
plaster cast
と言います。plasterは石膏のことです。今は違う素材を使うのでしょうけど、伝統的には石膏で患部を固定です。それでplasterというのです。正式にはplaster castがギプスですが、会話では単にcastだけを使うのが普通。またはplasterだけを言う人も。どちらか1語でも、骨折したという話をベースに意味が伝わるので問題ないわけです。ちなみに、同じく骨折の時に使われる「添え木、副木」を英語ではsplintと言います。合わせて覚えておくとよいでしょう。
~今日のフレーズ~
cast
(ギプス)
■例文
(1) My mother has broken her leg, and she has to wear a cast.
(母は足を骨折して、ギプスを着けていないといけない。)
(2) I will be allowed to take the cast off by next week.
(来週までにはギプスを外してもいいと言われるだろう。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!