■belong

ある年代以上の人にとっては、動詞belongと言えば、belong toというフレーズが定番ですよね。ところが・・・、

見出し3■今日のフレーズ

belong

[ふさわしい場所に]ある・いる、居心地がいい、属する

■例文

(1) We can’t keep this rabbit, son. He belongs in the wild.

(このウサギを飼うことはできないよ。この子は自然界にいるべきなんだ)

(2) These cups belong on this shelf.

(このカップの置き場はこの棚なんです)

(3) You don’t belong here.

(ここはあなたの居場所ではない・あなたような人が来る場所ではない)

(4) This pen belongs to John.

(このペンはジョンのだよ)

(5) I belong to a local tennis club.

(私は地元のテニスクラブのメンバーです)

■解説・コメント

動詞belong、教科書にも登場する定番語彙。かと思いきや、改訂が進んだ現在の文科省検定教科書では、昔ほど登場していません。

以前は、belong toのは暗記必須のフレーズのひとつで、「~に属している」と覚えさせられたものなのです。中学校の教科書では、上の例文(5)のような文がよく登場していました。今はそうでもありません。I am a member of a local tennis club.など、会話的により自然な文が多用されています。

だからと言って、belongを知らなくてもいいというわけではありません。なぜなら、ネイティブの英語にbelongはとてもよく出てくるからです。英語教科書に載っていた使い方が少ないというだけなのです。

belongは本来「居場所」を表す動詞です。日本の教科書が言う「所属」の意味はその一部にすぎません。意味の中心には「[ふさわしい場所に]ある・いる」「居場所・置き場所が適切である」「居心地がいいと感じる場所にいる」という含みがあります。

belongの主要な使い方は次の通りです。

(1) belong + 場所

ふさわしい・適切な場所にいる・ある;いるべき場所にいる、あるべき場所にある

(2) belong to 人

[物が]…の所有物だ(…の元にある)

(3) belong to 団体・グループ

[人が]…に所属している、…の一員である

(1)で「場所」と表記していますが、ここには「前置詞+名詞」が入ることがわかります。to以外にin, onなどを使うことも当然あるのです。また、場所を表す語句のhere, thereも。その場合は、belong here, belong thereの形になります。

(2)と(3)は意味的なつながりをイメージしやすいので理解に問題はないと思います。ですので、今回のポイントとしては、(1)の用法をよく理解し今後の英語ライフに活かしていくことが大切ということになります。

なお、英語の感覚では、勤務先についてI belong to ABC Company.とは言わず、I work for ABC Company.などと表すのが一般的です。belongには上述のニュアンスがあるので、労働契約に基づいて通っている所についてbelongしているという発想はないからでしょう。向こうの文化では、belong to a companyは一風変わった言い方なのですね。

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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