■Christmas came early.
「どこそこの国の文化と言えば、これ」という代表的なものがありますね。食べ物や着る物以外では、お祭りなどの行事があります。日本の伝統文化紹介では、お盆と正月が定番なのはご存知の通りです。
お盆と正月が日本文化にどれほど深く根付いているかは、言葉を見てもわかります。「盆と正月が一緒に来たようだ」という慣用句がそれです。主に、とても忙しいという意味で使われますが、嬉しいことが重なった時にも使われます。
欧米諸国では、伝統的にクリスマスが世界的にも知られている(広まっている)行事のひとつですが、それゆえに「盆と正月」のような慣用句があります。
Christmas came early.
「クリスマスが早く来た」ということですが、「とても嬉しい」という意味で、特に予期せぬ嬉しい知らせや贈り物などについて使います。「盆と正月が・・・」は「忙しい」と「嬉しい」で使いますが、こちらは「嬉しい」の意味だけです。イメージしやすいと思いますが、早めのクリスマスとはつまり、プレゼントを25日より前に、一足先にもらえるということです。とても嬉しいことがあって、「クリスマスはまだ先なのに、こんなにすてきなプレゼント(良い出来事・知らせ)をもらえるなんて!」という感じで、Christmas came early.と言うのです。
この表現は、Christmas came early for [誰それ] this year.と言うことも多いです。誰にとって嬉しいことなのかを明示するときは、for …を足してあげましょう。また、「盆と正月が一緒に来たようだ」の「ようだ」を付け加えて、下の例文(1)のような言い方もしますよ。真似して言ってみてくださいね。
なお、クリスマス当日にこのフレーズを使うことはありませんし、一般的な言語感覚として、クリスマスシーズンから年明けしばらくは言わないでしょう。1月上旬だと、まだまだ使う気持ちにはならないと思います。盆と正月同様、毎日のように使うフレーズではありませんし、個人の感覚があるでしょうから、「あなたなら、いつぐらいから言いそうですか?」など、言葉の文化ネタとして誰かに聞いてみるのも、意外におもしろいかも知れません。
~今日のフレーズ~
Christmas came early. とても嬉しい。
■例文
(1) They agreed to give me a pay raise today. Looks like Christmas came early this year!
(今日、昇給が決まったよ。最高の気分だよ!)
(2) Rachel received her university acceptance letter this morning. Christmas came early for her this year!
(レイチェルに大学の合格通知が今朝届いたって。よかったね!)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!