■help
語法があまりよく理解されていない基本語です。
■今日のフレーズ
help
「助ける・手伝う」の語法解説
■例文
(1) John helped me.
(ジョンは私を助けてくれた・手伝ってくれた)
(2) [不自然] John helped my homework.
(3) John helped me with my homework.
(ジョンは私の宿題を手伝ってくれた)
(4) John helped me plant the flowers.
(ジョンは私が花を植えるのを手伝ってくれた)
(5) I helped build the boat.
(私はボートを作るのを手伝った)
(4′) John helped me to plant the flowers.
(5′) I helped to build the boat.
■解説・コメント
helpは「助ける・手伝う」と覚え、それで済ませてしまうことが多いと思います。実は、何気なく目にはしているかも知れませんが、学習者が使いこなせていない語法があるのです。
例文(1)の使い方が基本ですが、日本語の感覚で(2)のように言うと不自然になります(意思疎通は問題ありませんが)。なぜなら、helpする対象は「人」であるのが自然なのに、(2)の目的語は「物」になっているからです。日本語で「宿題を手伝う」と言うのは自然ですが、英語では「宿題をhelpする」のはおかしいのです。「宿題くん、君をhelpしてあげるよ」という感じになるからですね。
「[誰々]の[何々]を助ける・手伝う」と言う時は、help [誰々] with [何々] の形を使います(例文(3))。この形は頻出ですので、よく覚えておき、確実に使えるようになりましょう。
また、「[誰々]が[何々する]のを助ける・手伝う」は、help [誰々] [動詞の原形] という形を使います。例文(4)が該当しますが、(5)のように、文脈から明らかな場合は目的語は取らなくても構いません。
なお、例文(4)と(5)は、(4′)と(5′)のようにto不定詞を用いることもあります。会話ではtoなしが一般的です。細かい話をすると、イギリス英語はtoを使う傾向、北米英語は使わない傾向と言われています。英語学習者としては、toを使うか使わないかは発音のしやすさなど、個人の判断でよいでしょう。
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!