
■見えているのはほんの一部
問題・事象・現象の背後に、さらに大きな要素が隠れていることを示す比喩表現です。
■今日の英語フレーズ
the tip of the iceberg
表面に現れた一部、氷山の一角
📝例文
(1) The data breach we discovered might be just the tip of the iceberg.
(発見されたデータ漏えいは、氷山の一角にすぎないかもしれない)
(2) What we know about the corruption scandal is only the tip of the iceberg.
(その汚職事件について私たちが知っていることは、ほんの一部にすぎない)
(3) These complaints are just the tip of the iceberg. Many others remain unspoken.
(これらの苦情は氷山の一角にすぎず、多くの声はまだ表に出ていない)
(4) The visible symptoms are just the tip of the iceberg of a deeper issue.
(表に出ている症状は、より深刻な問題の氷山の一角にすぎない)
💬フレーズ解説
the tip of the icebergは、「表面に現れた一部」「氷山の一角」という意味の定形フレーズです。
「表面化している小さな部分は、実は大きな全体の一部に過ぎない」ということを表す比喩表現です。「部分と全体の関係」や「未解明の背景」を示唆するフォーマルな表現として、学術論文や報道文などでも多用されます。
the tip of the icebergは、氷山の約8, 9割が水面下に隠れているという科学的事実に基づいています。水に浮かぶ氷山は、わずか1割ほどしか水面上に出ておらず、残りは見えない部分として水中に沈んでいます。このことが、「目に見えるのはごく一部にすぎない」という意味合いへと発展しました。
なお、日本語の「氷山の一角」という表現は、この英語フレーズからの翻訳が定着したものです。英語圏では19世紀後半から使われ始め、特に20世紀以降、社会問題や企業不祥事の報道などで頻出するようになりました。
🌱豆知識
類似の表現には、the surface of the problem (問題の表面), hidden layers (隠された層), unseen aspects(見えない側面) などがあります。
🎧音声で確認
■5秒英単語
shake
(振る、揺さぶる)
動詞では「…を振る、揺さぶる」、名詞では「振動、揺れ」です。小刻みに動かすことや、恐怖・寒さなどで体が震える様子を表します。動詞での活用はshake-shook-shakenです。
ちなみに、日本語の「交際相手を振る」は、英語ではshakeは使いません。dump [人]などと言います。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!



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