■our の発音

「アワ」ではなく「アー」なのです。

■音声ポイント

our

私たちの(weの所有格)

hour

時・時間

■解説・コメント

日本人の英語学習者の大半は、人称代名詞our (私たちの) を「アワ」と発音しています。学校の先生に「『アウア』と発音しますよ」と言われたか、まさに「『アワ』だ」と習ったかも知れません。

ourの正式というか厳密な発音は「アウア」ですが、「アワ」ではありません。日本語耳では「アワ」と認識してしまいますが、「ワ」ではないのです。

しかし、話はここで終わりません。実は、ネイティブスピーカーの大半は、ourをBE動詞のareと同じ音で言っているのです。これが私の思い込みでない証拠を挙げます。

以下のビデオをご覧下さい(英語字幕オプションあり)。

Natural American English Pronunciation of I’M, OUR, and YOU Lesson

  • 50秒を過ぎたところで、ourのゆっくり発音として「アウア」と言っています。
  • その後、2分54秒付近ではっきりと言っています:Generally, ‘our’ is pronounced ‘are’. (our“are”と発音するのが一般的です)

もうひとつ紹介します。イギリス英語の場合です(英語字幕オプションあり)。イギリス英語では、語末のRで舌を巻かないので、ourは「アー」となります。

How to Pronounce ‘Our’ Like a British Native

  • 48秒くらいから1分のところで、「アーハウス」と聞こえる歌詞の一節は「a houseではなくour houseだ」と言っています。
  • 1分8秒では、そもそも楽曲のタイトルがOur Houseであると触れています。
  • 1分12秒から、この方もはっきりと言っています。「『アウア』とは発音していないのです」と。「歌唱法だとか、訛りなのではなく、これが普段の発音なのです」と。
  • 1分35秒では、「ourには2通りの発音があり、『アウア』か『アー』である」とし、「アー発音」の存在を断言しています。

改めて、リスニングの時に意識してみてください。ourを「アウア」と言っているネイティブは、現実にはほぼいません(まして「アワ」とは絶対に言っていません)。そして、自身でもour“are”と同じに言うようにしてみましょう。「ワ」と言わない分、次の単語に音がスムーズに流れ、話しやすいのです。発音全体が向上したかのような気持ちにさえなりますよ^^

■hourでも

hour (時間) も、one hour (リンキングして「ワナー」) や、two hours (2 アーz) など、「are式」で発音してみましょう。自然な音として相手に伝わります。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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