謎の言葉、VTR
テレビのニュースや番組で、司会者や出演者が映像資料を紹介する時に「VTRをご覧いただきましょう」のように言います。このVTRという言葉、やめて違う言い方をすればいいのにと思ったり、思わなかったり。
めんどくさいぞ、VTR!
- VTRは本来はテープ式録画機器の名前。
- Video Tape Recorderの略語である。
- ところが、英語ではそれをVCRと呼ぶ(VTRが和製英語というわけではない)。
- Video Cassette Recorderの略語である。
- 日本語では、VTRという言葉を「映像資料」の意味で使う。
- 英語ではテープ式録画機器のことをVCRと呼び、日本語ではそれを「ビデオデッキ」と呼ぶ。
- 日本語ではVTRと呼んでいる映像資料のことを、英語では”video”などと呼ぶ。
ああ、ややこしい!
- テレビ局側は、VTRという言葉は広く一般家庭に普及浸透しているという認識らしい。
- しかし、日常生活でVTRという言葉を使う一般日本人は、まずいない。
- 映像資料のことをVTRと呼んでいるのは、事実上テレビ関係者だけである。
- 呼び方がVTRであれVCRであれ、一般にはその機器が事実上もうない。
- DVDやブルーレイも、配信・サブスクリプションに取って代わられる時代である。
- 「○○を取材した映像があります。それをご覧下さい」のように言えば十分である。
- VTRという言葉を使う必然性など、はっきり言って、ない。
なぞの多い言葉なのだ、VTRは。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!