専門家ではなくても知っておくとよい契約の表現

契約という言葉が話題になっていることもあり、英語の勉強の観点で触れたいと思います。専門的な法律の話ではありませんので、あらかじめご承知おき下さい。

契約はcontractとagreement

contract

いわゆる「契約」がこの単語です。法的効力を持つ正式な契約のことです。

agreement

「合意」「取り決め」のことです。agreementは「同意」「賛成」「一致」という意味で、複数の人や集団の間での合意や取り決めのことを言います。

正式な契約でagreementと言うこともあるのですが、合意は正式な契約ではない時に使うことが多いです。口頭での契約はagreementを使う場合が多いです。

要物契約(ようぶつけいやく)

私たちの日常生活でイメージする契約の多くが「要物契約」だと思います。モノ・サービスに関連して当事者が合意するという意味の契約です。民法では「消費貸借」「使用貸借」「寄託契約」のみが要物契約とされていて、それ以外は全て諾成契約と呼ばれるとのことです。住宅ローンなどの契約書の頭に「金銭消費貸借契約証書」と書かれています。こういう場面で要物契約に触れているんですね。

real contract; substantial contract

要物契約を英語ではreal contractまたはsubstantial contractと言います。substantialは「実体のある、実在する」、つまりrealという意味です。

諾成契約(だくせいけいやく)

一方、諾成契約とは、当事者の合意のみで効力が生じる契約のことです。今(2019年7月)に某業界で話題になっている契約書を交わさない契約は諾成契約のことを指していることになります。

consensual contract

諾成契約を英語ではconsensual contractと言います。consensualは名詞consensusから来ています。これは「意見の一致、合意」という意味です。

口頭契約、口約束

諾成契約のうち、いわゆる口約束に当たる口頭契約は英語でどう言えばいいでしょうか。

verbal contract

verbalは「口頭の、話し言葉の」という意味です。

oral contract

oralも「口頭の」という意味です。ビジネスではverbal contractの方が使われているようです。

verbal contractなのかverbal agreementなのか

今(2019年7月)話題になっている某業界の某会社では、口頭契約(諾成契約のひとつ)が批判の対象になっています。報道を見ていると、contractとは呼べない印象を受けますね。口頭のagreementだけで何十年もやってきたと考えるのが妥当ではないかと思います。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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