Ready, Fire, Aim
Ready, Fire, Aimというフレーズ、一般的に使われているものではありませんが、深く印象に残っているので紹介します。各単語の意味を知っていれば「あれ?」と思うかも知れません。readyは「構え(用意)」、fireは「撃て」、aimは「狙え」です。
これらは射撃のかけ声を表しているのですが、Ready, Fire, Aimだと順番がおかしいですよね。手順を考えるとReady, Aim, Fireと言うはずです。
実は、これは敢えて Ready, Fire, Aimとしていて、射撃のかけ声のもじりなのです。どういうことかと言うと、「行動しながら修正しなさい」というメッセージが込められているのです。
自己啓発書を読んだことがあればわかると思いますが、どの本でも根底に共通したメッセージがあります。「行動しなさい」です。多くの人は、悩んだまま行動しません。ここの表現で言えば「撃たない」のです。行動しないで結果を出せる人はいないのですが、人は行動しない理由を見つける方が好きなのかも知れません。「まだ若いから」「もう年だから」「暑いから」「寒いから」などなど、いろいろな「やらない理由」を思いつくことができます。
何かを始めるタイミングは人生に何度もあるわけではありません。準備ができてから始めるのではなくて、始めてしまって、行動しながら修正していくことが大事、それが Ready, Fire, Aimの意図、込められたメッセージだということです。英会話で言えば、まずは声に出してしまおう、覚えた言葉は独り言でもいいから使ってみよう、修正を加えながら進めて行こう、ということになります。
具体例をひとつ挙げます。英語の練習の初期、相手に“Pardon?”と言われると、「通じてない!」と思い込み、ビビって黙り込む人が多いです。事実はシンプルで、そのPardonは「すみません、聞こえないのでもう一回言ってください」という意味です。ですので、大きな声でもう一度言えばよいのです。それだけです。パニックを起こす必要はないのです。
日本人の多くは、声が小さいです。詳細な理由は割愛しますが、英語は日本語より大きめの声が必要です。英語を始める時に最も気をつけなくてはいけないのは、文法でも発音でもなく、大きな声で話すことなのです。Ready (英会話を始めたい), Fire (とりあえず話す)と来ましたので、Aimの軌道修正は「次は大きな声で話そう」「それ以降も大きな声で話すよう心がけよう」とすればよいのですね。「話してみる」という行動をしたからこそ、「声の出し方を変える」という軌道修正が可能になり、上達し、そして自信がつくのです。
Ready, Fire, Aim、いい言葉だと思います。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!