カタカナ英語、和製英語は本当に要注意
日本人が英語を勉強するというのは、カタカナ語や間違いの多い英語表記との闘いでもあります。テレビは言うに及ばず、ブログから何から、あちこちで見られるカタカナや英語表記。それらの使い方が英語的にも正確ならばいいのですが、誤用や意味のズレがあまりにも多く、英会話訓練者にとっては難しい状況です。以下、気になるカタカナ英語をいくつか見ていきたいと思います。
元の意味から離れて使っているカタカナ語の例
セレブ
“celebrity”から。英語でもcelebと短く言うことはあるようです。本来の意味は「有名人、著名人、名士」です。「セレブリティ」というカタカナで輸入され、短く「セレブ」になりました。そして、日本語では「有名人」の意味ではなく「金持ち、ゴージャスな生活を送る人(特に女性)」の意味に変化。有名じゃなくてもセレブ。金があるというだけで。派手な生活をしているというだけで・・・。
ナイーブ
“naive”から。もともとフランス語で、英語にとっても外来語になります。本来の意味は「世間知らずのうすらバカ」です。良い意味の場合は「うぶな、純真無垢な」という意味だと辞書にはありますが、「世間知らず」という悪い意味で使われることの方が多いです。日本語では「繊細な」とか「傷つきやすい」の意味になっています。日本語で言う「ナイーブ」は、英語ではsensitiveを使いましょう。ややこしいですね。
用法を間違えている英語表記の一例
close
お店で見かける「営業中」または「閉店」プレート。”open”は合っています。ところが、「閉店」をcloseとするのは間違い。正しくは”closed”です。文法的な説明は長くなりますので割愛します。ひとまずそういうことだと割り切って覚えて下さい。
ネイティブ・スピーカー(母語話者)の心情は複雑でして、会話の間違いは気にしないが間違った表記を見ると良い気分はしないものなのです。これは日本人も同じ。会話の間違いは気にしないけれども、看板やTシャツに奇異な日本語が使われていると「そりゃないよな」と思ってしまいますよね。
日本語は外来語に対する許容範囲が非常に広いのが特徴です。そしてその外来語の意味を変えて使ってしまうことが多いので、元の単語から意味がずれていないかを調べることが大事になってきます。手間はかかりますが、必要な手続きだと言えます。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!