こんにちは。オンライン英語・英会話コーチ工藤 裕です。今日の英語表現、行ってみましょう!
Phrase (フレーズ)
Don’t let it get you down.
Meaning (意味)
くよくよするな
Comments (ひとこと)
私にとって気になるアーティストが何人かいますが、その一人がボブ・ディラン(Bob Dylan)です。2016年にノーベル文学賞を受賞したことで、一躍時の人になりましたね。歌手ですが、詩人としての評価も非常に高く、世界中にファンがたくさんいます。私自身は彼の音楽スタイルが必ずしも好みのタイプではないので、あまり多くを知りません。しかし、たまに彼の歌詞の一節に触れると、言葉のチョイスがすごいというか、いつかきちんと聴かなくてはいけないなと思わせてくれる、いつも気になる存在なのであります。
彼の初期の楽曲に邦題「くよくよするなよ」というのがあります。決して派手な曲ではないですが、とってもいい曲です。
ここで今回のお題ですが、よく考えたら「くよくよ」って何でしょう。はい、いくら考えたところで解決しようのないことを、いつまでも気にかけてあれこれ思い悩む(あるいは繰り返し言う)さま、これを「くよくよ」と言うのですね。
では、思い悩む相手に「くよくよするなよ」と伝えたい時、英語ではどう言えばいいでしょうか。
英語には「くよくよ」にぴったり一致する副詞はありませんので、別の言い方をしてあげる必要があります。いろいろな言い方が可能ですが、今回紹介するのは
Don’t let it get you down.
というフレーズ。直訳すると「そのことにあなたを気落ちさせるな」となります。日常英会話では、動詞let (~させる、させてあげる)がよく使われるのですが、これの否定命令の形です。letの基本的な使い方は、
let [目的語] + [動詞の原形]
ですので、Don’t let [it] [get you down]と表すことができ、「itにget you downさせるな」となるわけです。
他の言い回しとしては、
Don’t dwell on it.
dwell [ドゥウェL] onで「~についてあれこれ考える」ですので、これも「くよくよするな」に相当します。
しかし、こういうフレーズが咄嗟に思い出せない時はあるものです。その場合はシンプルに考えましょう。
Don’t worry too much about it.
(あんまり気にするなよ。)
と言えば大丈夫ですよ。
最後に、冒頭で触れたボブ・ディランの「くよくよするなよ」の原題ですが、Don’t Think Twice, It’s Alrightです。「2回考えるな、大丈夫だよ」が直訳ですが、大丈夫だから案ずるなという意味ですね。
Examples (例文)
Example 1
A: No one is perfect. Don’t worry about it.
(完璧な人なんていないんだから、気にしないでよ。)
B: I made the worst presentation!
(最悪のプレゼンをしちゃったよ。)
A: Hey. Don’t let it get you down.
(なあ、くよくよするなって。)
Example 2
A: Don’t let the past get you down so much.
(過ぎたことでそんなにくよくよするなよ。)
B: I know. But I can’t forget about him.
(わかってるけど、彼のことが忘れられないの。)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!