こんにちは。オンライン英語・英会話コーチ工藤 裕です。今日の英語表現、行ってみましょう!
「黙祷」を辞書で検索してみると、silent prayerと出てきます。silentは「静かな」、prayerは「祈り」ですので「静かな祈り」。ちなみに、「祈り」の意味の時のprayerはプレアと発音します。プレイヤーと発音すると「祈る人」となり、発音で意味を区別する語です。話を戻して、「黙祷を捧げる」なら、pray silentlyと言えばオーケー。
と、ここで話は終わりません。英語圏ではこのフレーズが使われることはあまりなく、黙祷を一般的には
(1) a moment of silence
としています。「捧げる」の部分はobserveやofferが使われ、
(2) observe/offer a moment of silence
と表します。observeというと「観察する」を思い浮かべることが多いですが、「行う」「執り行う」という意味もあるのです。
日本では一分間の黙祷が一般的ですね。これを英語にするなら、
(3) one minute’s silence
(4) one minute of silence
などと表します。
動詞はobserveやofferを使うと説明しましたが、式典などではなく家族、友人、同僚に声をかけるような場合は、「お祈りしよう」のような言い方にもなります。
(5) Let’s pray.
でもオーケーです。Let’s pray.の方が意味は広いわけですが、その場の状況がはっきりしていれば、きちんと伝わりますからね。
quietとsilentの違い
上の例で、形容詞にsilentを使っています。quietを使わないのかという質問をもらったりします。そもそもquietとsilentの意味の違いは何なのかをこの機会に確認しておきましょう。
quietは、音や雑音があまり(ほとんど)ない状態やあまり話さない人のことを言います。一方、silentは音がまったくない状態やまったく話をしない人のことを描写します。この説明は辞書的ですが、イメージで捉えるなら
「学校の授業はquiet、教会のミサはsilent」
「普段の授業はquiet、試験中はsilent」
「昭和のオヤジ、会社ではquiet、帰宅するとsilent」
のように言ったらわかってもらえるでしょうか。
黙祷がquietではなくsilentだということは理解してもらえると思います。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!