■frown upon
出る杭は打たれるという慣用句がありますが、最近だと同調圧力と言う人が多いかも知れません。個人より集団に合わせなさいということになりますでしょうか。目立つ言動はあれこれ言われるものであります。周囲に溶け込んでいれば安泰なのか、どうなのか。伝統、習慣、慣習もまた難しいものですね。昔からこうだと決まっているのだから黙って従いなさいという話はどこにでもあるでしょう。
いつの時代にも勇気を出して行動に移す人がいて、その人(たち)が変化を起こしてきました。黙って周囲に合わせていたら何も変わりません。行動に出るしかないのですが、でも何かで一歩踏み出す勇気というのは口で言うほど簡単ではなく、全員がそうできるものでもありませんから、つらいところですよね。
と、おおげさな書き出しでしたが、一般的にはこうであるという状況で、それに当てはまらない言動があると、人は違和感や嫌悪感を感じ、顔をしかめます。今回のタイトルにある「難色を示す、嫌な顔をする、賛成しない、眉をひそめる」、これを英語では
frown upon [何々]
と言います。uponの代わりにonも使われますが、音的、リズム的にfrown uponの方が言いやすいと私は感じていて、uponで覚えることをおすすめしています。
frown uponは受け身で使われる例もよく見られます。その場合は、be frowned upon by [誰それ]となりますが、受け身になるとuponを省いてしまう人が多いので気をつけましょう。
近年、いろいろな領域における、いわゆる少数派(minority)への理解を深めようという動きが活発です。彼ら、彼女らの話に反射的にfrown uponするのではなく、まずは最初の一歩である耳を傾けるというのが大切ですね。
~今日のフレーズ~
frown upon 難色を示す、嫌な顔をする、賛成しない、眉をひそめる
■例文
(1) Many companies frown upon dating among employees.
(多くの会社は社内恋愛を良しとしていない。)
(2) In many cultures, public expressions of affection are frowned upon.
(多くの文化圏で、公の場での愛情表現は冷ややかな目で見られる。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!