■be fired up

何十年か前であれば、マニアックな分野に夢中になっている人は変人扱いで笑われることが多かったと思います。1990年くらいから「オタク」という言葉が登場して以来、徐々にその傾向は変化してきています。からかう人は依然としていますが、何かに一生懸命に打ち込むのはいいものです。たとえそれが他の人にとっては無意味なものであっても。自分にはわからない世界でも、熱く語るのを聞いていて感動することもしばしばです。

物事に熱くなるという感覚、熱くなって火が付くという感覚は間違いなく万国共通でしょうね。「一生懸命」と「熱」「火」はイコールみたいなものです。

be fired up

は、すぐに覚えられます。「気持ちが燃え上がっている」「テンションが高まっている」という意味のフレーズです。ただし、ひとつだけ注意がありまして、upを言い忘れてしまうと「クビになる」になってしまいます。I am fired up.(燃えてるぜ)と伝えようとして、I am fired.(クビだってよ)と言ってしまうと恥ずかしいので、かっこつける前にはフレーズの確認と軽い反復練習をこっそりしましょう。

be fired up、見た目、受け身文です。実際、fireは動詞で「火をつける、焚きつける」という用法がありますから、これは受け身文です。物事によって自分が焚きつけられているので、形式上受け身なのです。

補足ですが、be fired upとBE動詞を使うと「状態」を表し、やる気満々、ハイテンションという状態になっているさまを表します。平静からだんだん気持ちが上がっていく「変化」を表わす時にはBE動詞をgetbecomeに入れ替えて使いましょう。下の例文では(1)が状態、(2)が変化の例になります。

いわゆるオタクは当初は侮辱の言葉でした。だんだん変わってきたのは日本のアニメが海外でも認知され、海の向こうのアニメファンが自身をotakuと呼び始めたのとほぼ同時期。オタクが肯定的に受け止められるようになった理由はさまざまあるでしょうけど、ひとつ言えるのはビジネスにつながることが明らかになったこと。企業がオタクの能力をバカにできないことに気づいたのです。かつてビル・ゲイツがこんなことを言っていました。

「オタクをバカにしてはいけない。彼らはいつか君たちの上司になる。」

勤め先の上司という狭い意味だけではなく、オタクが業界を作りリードするという意味も込めての発言でしょう。彼自身パソコンやプログラミングのオタクだったわけですから。そのゲイツの言葉は今現実のものになっていますね。

削岩機に超詳しい、しいたけ栽培に超詳しい、消しゴムに超詳しいなどなど、そういう人には何かチャンスが到来、あり得ない話ではないのです。ですので、好きなことなら誰に遠慮するでもなく、燃えて燃えて1キログラムの灰になるまで打ち込めばいいのです。

~今日のフレーズ~

be fired up 気持ちが燃え上がっている、ハイテンションになっている

■例文

(1) I enjoy having a coach who’s fired up about winning.

(勝ちにこだわった熱いコーチがいてくれるのは嬉しいよ。)

(2) She is really getting fired up for the Olympics.

(彼女はオリンピックに向けて気持ちが高まってきている。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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