■catch a glimpse of
「見る」と「見える」は基本的に違います。「見る」は動作ですが、「見える」は状態です。動作の方は、意識的に目を向けること。状態の方は、目を開けていて視覚の機能が働いていること。英語では「見る」はlookで、「見える」がseeというのが基本です。とは言っても、日本語は表現が複雑ですね。「見る」という言葉を使って「見える」の意味を表す時もあります。ですが、一応上の基本は押さえておくべきでしょう。今回は「見える」をベースにした表現を紹介します。
catch a glimpse of
です。辞書などでは「~をちらっと見る」という訳語になっているのが気になりました。これだと動作のような意味に受け止めると思うのです。例えば、分厚い本を全部目を通すのはめんどうだから、ちらっと見る。これは意図的な行為ですが、このような場合はcatch a glimpse ofは使いません。
フレーズ中にあるglimpseは「おぼろげな感知」という意味です。それをcatchするので「おぼろげな感知をつかむ」。そこからcatch a glimpse ofの意味は
「意図したわけではなく、~がちらっと見える」「~を一瞬見かける」
という「ほんの一瞬視界に入ってきたことに気づく」という意味になります。説明がくどくて申し訳ないですが。
カジュアルな日本語で「チラ見」というのがありますね。字面通り「ちらっと見る」ですから、こちらは行為の方。上で挙げた例の「分厚い本を・・・ちらっと見る」はcatcha a glimpseではなく、glanceという別の言葉を使います。こちらの話はまた別の機会に。
繰り返しになりますが、catch a glimpse ofは一瞬視界に入ってくること。これは街なかを移動したりすると、よくあることです。有名人を見かける、おもしろい看板を見かけるなどですね。今日こんなもの、あんなものを見かけたよ、という時に使えるフレーズです。「ちょっと見かけた」という時に使ってみてください。see以外の動詞を使うことで、生き生きした会話になると思います。
~今日のフレーズ~
catch a glimpse of
(~がちらっと見える、~を一瞬見かける)
■例文
(1) I got a glimpse of him as he entered the building.
(彼が建物に入る姿がちらっと見えた。)
(2) Many fans waited for hours at the airport to catch a glimpse of their idol.
(多くのファンが空港でアイドルを一目見ようと何時間も待っていた。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!