■get … wrong

人間のコミュニケーションは簡単ではありません。Social mediaの炎上にも表れていますが、誤解、勘違いは日常茶飯事です。言葉を額面通りに受け止める場合、言葉の裏を読み取ろうとして過剰に解釈してしまう場合など、いろいろありまして世の中大変です。また、日本人社会にありがちな「言わなくてもわかるだろ」も大変です。

人間は完璧ではないので、日々誤解の連続と言っても過言ではないでしょう。言い間違い、聞き間違い、解釈間違いは誤解につながります。ですので、誤解と解くための努力も必要です。

get [何々] wrong

英会話ではこのフレーズがよく登場します。misunderstandと同じ意味で「間違って理解する」「誤解する」という意味ですが、misunderstandと違って、試験などで「誤答する」の意味でも使います。直訳すると「~を誤って受け取る」なので、少し意味が広めだと言えます。文法的にはいわゆる第5文型です。

会話では、Don’t get me wrong.(私を誤解しないでください)や、You got me wrong.(私を誤解していますよ)がよく使われます。自分の意図が相手にうまく伝わらなかったら、まずはこの台詞ですね。そして別の言い方をしてあげれば、意思疎通が前進します。下の例文(1)を参考にしてみてください。

文化論でほぼ必ず言われることのひとつに、日本では「言わなくてもわかる」とよく言うが、欧米でそれは通用しないというのがあります。他人の考えていることが「言わなくてもわかる」という発想は、会話の前提にないのです。テレパシーじゃあるまいし、言葉にされていない内容は存在しないのと同じだという感覚です。自分の考え、用件、要望はきちんと言わないと伝わらず、実現もしません。わからない時には、きちんとその旨を言わないと理解に至りません。不明瞭な時は、言葉にしてその内容を確認しないと問題が生じます。事実、外国の人と話すとわかりますが、「つまり、あなたが言いたいことはこういうことなのですね?」という発言が多いです。これは語彙や文法力以上に参考にしたいポイントです。こういったことは異民族、異言語、異文化が陸続きで混在しているからだという説を国語の授業などで習います。他にももっと多くの歴史的、文化的背景があると思いますが、深い部分について興味があれば、ぜひ専門の文献などを参照してみてください。

私たちが発する言葉が頭の中の意図を完璧に反映することはありません。何らかの誤解は生じるものと心得ながら話す必要がありますね。これは生涯続く努力になります。

~今日のフレーズ~

get … wrong 間違って理解する、誤答する、失敗する

■例文

(1) Don’t get me wrong. I like your haircut. I’m just surprised you cut it so short.

(誤解しないで。その髪型好きだよ。ただバッサリ切ったのに驚いているだけ。)

(2) They got the instructions wrong.

(彼らは指示を間違って理解していた。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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