■hand over

世の中のIT化、デジタル化が進むにつれ、自分の妄想が加速するのを実感します。

モノとして所有するしかなかったものがスマホの中にデータとして収まるようになりました。紙の使用は減っています。現金の利用機会も減っています。儀式大好きな日本では考えにくいとはいえ、100年後なら卒業証書もデジタルデータかも知れません。

データ化された世界では、資料もお金も端末間での受け渡しになります。物を手渡しするという行為、今後どんどん減っていくのでしょうね。非接触社会。

ものを渡す、英語の基本語彙はgiveです。passも使います。さらに、日本語の「手渡す」と似た発想で、

hand over

というフレーズもあります。これ、とてもよく使われますよ。辞書の和訳上は「手渡す」「引き渡す」「譲り渡す」などとされますが、ニュアンス的にはもっと柔らかく、givepassの感覚で使われています。

外国語を練習していると、知ってはいるけどパッと使えないフレーズがたくさんあることに気付きます。今回の例で言えば、giveは初期に覚えるので印象が強く、すんなり使えますよね。しかし、hand overはそれと比べると、自分が使う頻度は低いと思います。

使えないことを嘆く必要は全くありませんし、いろいろな語彙を知っているだけで十分素晴らしいのですが、実際に使えると嬉しいのが外国語の醍醐味です。今日は一度だけでもhand overを使ってみようかなと思ってみる。そうすると、単なる知識のひとつだったものが「自分の言葉」になって、表現の幅が広がり、モチベーションが上がります。

極端な想像ですが、デジタル時代には「手渡す」ことがなくなり、「送信する」だけになるかも知れません。今のうちにhand overとたくさん言っておきましょう。

~今日のフレーズ~

hand over 手渡す

■例文

(1) Sebastian bowed and handed over the letter to the lord.

(セバスチャンは一礼すると、手紙を主人に手渡した。)

(2) Hey! That’s my special chocolate! Hand it over!

(ちょっと!それ私のスペシャル・チョコレートなの。返して!)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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