■be true to [誰それ]
たまにテレビの電源を入れると、水戸黄門の再放送をやっています。ドラマとは言え、あの時代の忠誠心について考える機会になります。日本史関連では、忠誠心の高い武将の物語が紹介されることがありますが、現代の「忠誠」とは何なのか、ちょっとした哲学タイムができそうです。
忠誠心と言うと大げさかも知れませんが、「忠実である」ことは現代でも必要です。信頼や愛情なども含めての言葉であると思いますが、人や社会との関わりにおいて大事な言葉でしょう。
英語でこれを考える時、辞書サイトなどで検索すると、loyal(*王室を表す語はroyal), devotion, faith(*顔はface)などとその語尾変化形が出てくると思います。これらももちろん大事な語彙ですが、trueを使っても言い表すことができるのです。
be true to [誰それ]
英語学習においては、trueを「本当」と習うので、パッと見、「忠実、忠誠」の意味には受け取りにくいと思います。でも、意味と共にこのフレーズを示されば納得が行くと思います。trueを機械的に「本当」と捉えるのではなく、「本当」の意味とは何かと考えれば、忠実・忠誠の意味にもなるな、と。
上の表記では、前置詞toの後ろには [誰それ] と示してありますが、ここは物でも構いません。belief(信念), vow(誓い), party platform(政党綱領)などの言葉を続けている用例が多数見られます。また、読書や日常会話では特に、Be true to yourself.(自分自身(の信念)に忠実であれ)がけっこう出てきますので、英語フレーズとしても、金言格言としても覚えておくとよいでしょう。
true、使い慣れた、ありふれた基本単語に思えますが、このような意味でも使うのです。
~今日のフレーズ~
be true to [誰それ] ~に忠実である
■例文
(1) You promised to be true to me when we got married. Do those vows mean nothing to you?
(結婚した時、私に忠誠を誓ったよね。あの誓いは何なの?)
(2) No matter how hard it gets, you have to be true to yourself.
(どんなに困難でも、自分に忠実でありなさい。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!