■make up
歴史、政治などでも時々使われる「でっち上げ」。国や巨大組織が一般の人々に信じさせたい内容を操作しているという、いわゆる陰謀論という文脈で出てきます。
日常生活ではどうでしょう。よくあるのは、欠席・欠勤の理由が身内の不幸という嘘。「叔父さん、叔母さん、何人いるの?」という冗談もありますよね。これも大げさに言えばでっち上げの類でしょう。
「でっち上げる」を英語では
make up
で表すことができます。直訳は「作り上げる」なので、フレーズ自体は中立の意味だと言えます。しかし、日本語同様、どんな内容、どんな語彙と組み合わせるかによって、嘘の意味も持つのです。基本単語を使ったフレーズなので、覚えやすく、使いやすいですね。「なんだ、この表し方でいいのか」と思えるほどですし、安心して使えます。
和英検索で「でっち上げ」と入力すると、報道で使うようなフォーマルな単語から、相当悪いニュアンスの俗語まで、かなり多くの語句が出てきますので、どれが適切なのか判断に迷います。日常語彙を優先的に覚えたいのであれば、make upを取り入れて使ってみましょう。他の語句は、後でひとつひとつ覚えていくことをお勧めします。下の例文でmake upの使い方に触れて、応用してください。
なお、make upは他の意味もあります。よく知られているのは「化粧をする」ですし、さらに「埋め合わせをする」「仲直りをする」の意味もあります。一度に複数の意味や用法を覚えても、使える知識になりにくいので、焦らず欲張らずで覚えていきましょうね。
~今日のフレーズ~
make up でっち上げる
■例文
(1) It’s really unkind of you to make up stories about George.
(ジョージに関する話をでっち上げるなんて、本当にひどいよ。)
(2) We don’t need to make up excuses to hang out with each other.
(私たちが二人で一緒にいるための口実をでっち上げる必要はないのです。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!