■bank transfer

2023年4月から、労働者の同意があれば、企業側はデジタルマネーでの給与の支払いが可能になりますね。2022年の秋ぐらいから話題になっていたと記憶しています。企業が銀行の口座を介さず、スマホの決済アプリや電子マネーを利用して振り込めるようになるのです。

給与の支払いは、実は現金支給が原則なのだそうです。とはいえ、現在はほとんどの人が銀行振り込みを利用していますね。長らく続いている慣習ですのですっかり慣れていますが、電子マネーとアプリの爆発的な普及で、ついに給与の振り込みもデジタル化するのです。従来型の銀行振込のことを英語では

bank transfer

と言います。transferは「移動する」という動詞ですが、ここでは名詞扱い。読んで字の如くお金の「銀行移動」だから銀行振込です。下の例文にもありますが、by bank transfer, through bank transferと前置詞を添えることで「銀行振込で」と手段を表すフレーズになります。

メディアで言われているように、日本は世界レベルで見るとほぼ完全にデジタルマネー後進国です。現金大好きな国民性(?)ですので、ネット時代以前はクレジットカードの普及・利用率の低さも海外では驚かれていました。給与支払いをデジタル化する動きは、本来であればもっと遅かっただろうと思います。皮肉なことに新型コロナウィルスが、今回の行動の動機になったことは明らかですね。

海外の給与デジタル払いはどうなのかですが、ペイロールカード(payroll card)の導入が一般的なようです。これはプリペイドカードのようなもので、Suicaをイメージすればよいでしょう。Suicaは自分でチャージして支払いに利用しますが、ペイロールカードは会社が給料をチャージし、従業員はそれをSuicaのように使います。この時、銀行口座は不要なのです。私が調べた範囲では、どこかの会社のアプリに振り込むという話は出てきませんでした。

「銀行振込で」はby bank transferと言うわけですが、近い将来は違う言い方になるのでしょう。「アプリ振込で」と言うようになるのでしょうか。現時点では、特に英語表現は定まってはいないようですが、by app transferと言うようになるのかなと想像しています。ちなみに、アプリはapplication(アプリケーション)を日本語の語感に基づいて短くした言い方なので、英語ではappliとは言いません。英語での短縮形はappです。iPhoneユーザーならApp Storeを知っていますよね。

給与デジタルマネー払いが広まったら、これを日本語でどう呼ぶようになるかも楽しみです。「デジ給」のような言葉が出てくるのかも知れません。デジタルのサラリーだから「デジサラ」かな。どうなるでしょうか。

脱線しましたが、今日のお題はbank transferでした。

~今日のフレーズ~

bank transfer 銀行振り込み

■例文

(1) Most people get paid through bank transfer in Japan.

(日本ではほとんどが給与は銀行振込で受け取っている。)

(2) Customers can pay by credit card as well as by bank transfer.

(お支払いには銀行振込とクレジットカードをご利用いただけます。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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