■fussy
ミュージシャン山下達郎氏、毎週日曜日の午後にラジオ番組をお持ちです。彼の語録のようなものをネットで読むことがあるのですが、生業としている音楽への愛情と強いこだわりを感じ取ることができます。音質についてはかなりチェックが厳しいそうで、自身の楽曲制作ではもちろんのこと、ラジオ番組でかける曲はサウンドを調整し、耳の肥えたリスナーも納得できるようにしているそうです。
誰にでも何かのこだわりはあると思います。食べ物、衣服、付き合う人などについて、こうでなければ、ああでなければと思うことはあると思います。それを人に押し付けてしまうと相手に嫌悪感を持たれますが、自分だけの領域では大いに結構なことだと思います。健康を害したり、犯罪につながったりしなければオーケーですね。
細部へのこだわり、好みのうるささを英語で表す場合、言い方はいくつかあるのですが、今回は
fussy
を紹介します。形容詞で「細かい事にこだわる、好みにうるさい」という意味です。(周囲の人から見れば)どうでもいいことをごちゃごちゃ騒ぎ立てるさま、ですが、本人にとっては大事なことなんだとすると、「こだわり」になると考えられます。
物を縦横きちんと揃えて置いておかないと気が済まない人はfussyと呼ばれます。飲食の好き嫌いが激しい人もfussyです。デート相手の顔、体型、社会的地位などにこだわる人もfussyですが、ご自身はそんなに高スペックなのか、と疑問に思える人はたまにいます。
主にbe fussy about (~についてこだわりがあってうるさい) の形で使われます。下の例文を参考にしながら、人には譲れないこだわりについて英語で語り合ってみるのもよいでしょう。
こだわりが強いと、否定的に捉えられることが多いですが、何かに特化することで見えてくる世界や問題点があると思います。そこから自ら追求しよう、解決しようという姿勢が生まれ、異なる分野に目を向けるようになります。そういう人は、長い目で見れば、最強のジェネラリストになるのかも知れません。
~今日のフレーズ~
fussy 細かい事にこだわる、好みにうるさい
■例文
(1) My wife is so fussy about the house – everything has to be absolutely perfect.
(妻は家のことについてこだわりが激しいんです。すべて完璧でなければいけない。)
(2) A lot of small kids are fussy eaters. (= They dislike many types of food.)
(小さい子どもの多くは食べ物の好き嫌いが激しいものです。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!