■rush over
「急ぐ」と言えば、動詞hurryが思い浮かぶことが多いと思います。教科書などで覚えるような基本語彙は優先的に口から飛び出しますよね。でも、日常会話ではhurryばかりではありません。「急ぐ」の語彙をもうひとつ増やしましょう。
■今日のフレーズ
rush over 急いで駆けつける・駆け寄る
■例文
(1) When I call you, rush over!
(呼んだらすぐに来いよ!)
(2) The paramedics rushed over to Angelina, checked her pulse.
(救急隊員が駆けつけ、アンジェリーナの脈を確認した。)
rush overで「急いで駆けつける・駆け寄る」の意味を表します。どこかへ急いで行く場合、動詞hurryを使うことももちろんありますが、rush overも頻繁に使われます。rushという単語は「ラッシュアワー」でおなじみですが、このフレーズでは副詞overが付いています。このoverは言わなくても文法的ですし、言いたいことは伝わるのですが、rush overと表すのが普通です。
一般に、副詞のoverは、日本人英語学習者には使いにくい単語だと思っています。単語としてはよく知られていて、抵抗が少なく、読んだり聞いたりして困ることはあまりないと思います。しかし、自身が英語で話す場合、overは使わずに済ませていることが多いと思うのです。
辞書を見れば明らかですが、overは多義語で、多くの意味で使われています。また、日本語の感覚にはないような曖昧な使い方をすることも多く、基本語彙の割にその使い方はかなり難しいのです。ひとまず、rush over、フレーズ自体が頻出ですので、このまま覚えて使いましょう。
基本単語やフレーズは、わかったつもりで素通りすることが多いのですが、overに出くわしたら、訳語に頼らずに、どういう感覚・ニュアンスで使われているのかじっくり感じ取れるように時間を割いてみてください。きっといいことがあります。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!
こんにちは。The paramedics rushed over to Angelina, checked her pulse. は The paramedics rushed over to Angelina and checked her pulse. でなくてもいいですか。
コメントありがとうございます。
文法的にはご指摘の通りですが、当ブログの例文は実例(映画、小説、英英辞典例文など)を基にしています。
生の言葉ということになります。
日本語の口語と同様、規範から外れる表現も「日常ではあり得る」ものとして掲載することがあります。
ご了承ください。