“will be”はワンセットのフレーズではない
「今の天気はどう?」を英語で言えますか?基本表現には2通りありまして、
(1) How is the weather now?
(2) What is the weather like now?
です。(2)を知らないという人でも、(1)は練習したことはあると思います。中学1年生の間に習うことが多いですから。
さて、このような決まり文句的な表現を習いつつ文法学習は進み、助動詞も覚えていきますね。その辺りの時点で英文添削をしていると、気になる問題が出てきます。次の日本語文について考えてみましょう。
(3) 明日の天気はどんな感じになりそう?
これを英訳してもらうと
(4) ×How will be the weather tomorrow?
という誤答が多いのです。英会話上は通じますが、文法上は間違いです。上の(2)を未来の文に直させると
(5) ×What will be the weather like tomorrow?
という誤答がかなりの数を占めます。(4)も(5)も、文中で”will be”としているところが間違いなのですが、文法的にその間違いの理由を説明できますか?語順として正しいのは、
(4′) ○How will the weather be tomorrow?
(5′) ○What will the weather be like tomorrow?
となります。この語順をサッと導き出せる人は多いようでそうでもありません。なぜwill beとしたくなるのでしょうか。
原因は私なりに分析済みですが、専門的屁理屈なので述べずに割愛します。ざっくり言えば「なんとなく語呂がいい感じがするから”will be”じゃね?」とする人が多いということです。文法の規則には素直に忠実に従いましょう。
・平叙文の語順
[主語] + [will] + [動詞の原形]
・疑問文の語順
[will] + [主語] + [動詞の原形]
このルールは崩れません。BE動詞の文なら、
・平叙文
[主語] + [will] + [be] + [happy, angryなど]
・疑問文
[will] + [主語] + [be] + [happy, angryなど]
となります。あらためて、例文(4′)を見てみましょう。
(4′) How will the weather be tomorrow?
理解してもらえましたか?”will the weather be”, “will it be”, “will John be”などは、最初のうちは言いにくいです。言いにくいのですが、練習で口を慣らせば抵抗はなくなります。
もちろん、英語を話す時は、多少の語順間違いは気にせず堂々と。通じることを最優先しましょう。そこは私が主張している通りです。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!