howやwhereだと思ったらwhatだった

英語を練習していて盲点になるのは、たいてい基本単語です。知っているようで気づいていない使い方があるんですよね。おなじみの疑問詞にも注意が必要な場合がありますよ。

howだと思ったのに

「どう思う?」

相手に意見や感想を求める時によく言いますよね。これを英語で聞く時、次のように言う人が多いです。

(1) ×How do you think?

疑問詞howを使っているのが英語的には不自然だということです。正解は

(2) What do you think?

疑問詞howは「どのように」(手段)です。ですので、”How do you think?”の意味を厳密に考えれば、「どのような手段で物を考えますか」と聞いていることになります。答えは”I use my brain.”(脳を使います)になってしまいますね。「どう思いますか?」と聞く時の疑問詞はwhat(何)を使います。英語では「あなたの考え、意見は何?」と表すのです。

語法を説明すると以上のようになりますが、うっかり間違えて”How do you think?”と言っても英会話は成立しますのでご安心下さい。人間というのは言語に関しては寛大なものです。

feelの場合はどうか

「どう思う?」と、上の例とは違うニュアンスで聞くことがあります。「どんな感じがするか」と感覚・感情的な答えを求める場合です。「感じがする」なので、動詞はfeelを使います。結論から先に言いますが、この場合、「どう」に当たる部分は、howでもwhatでも両方可能です。

(3) How do you feel?

(4) What do you feel?

両方とも文法的には問題はありませんが、質問のニュアンスは違います。例文(3)のhowは、「相手の感情、心情、気持ち」を主に尋ねます。予期される答えの例は、”I feel fine.”(気分は良好です)、”I feel terrible.”(ひどい気分です)などです。

一方、例文(4)のwhatは、「具体的内容」を主に尋ねます。”what”(何)ですからね。予期される返答は、”I feel a strong pain.”(痛みがあります)、”I feel numb.”(感覚がありません)などとなります。

例文(3)と(4)の違いを文法的に説明すれば、このようになります。しかし、ネイティブスピーカー(母語話者)は、厳密に区別しないままどちらかを使うことが多いです。会話には流れがありますから、それに沿って適切に答えることがより重要ですよね。

whereと言いそうになるかも

「彼のどこが好きなの?」

「彼のどんなところが好きなの?」

こういう質問、よくありますね。日本語では「どこ」「どんなところ」と聞きます。これを英語に直訳しても通じません。

(5) ×Where do you like him?

(ネイティブが受け取る意味:どこで彼を好きなの?)

(6) ×What kind of his place do you like?

(ネイティブが受け取る意味:どんな種類の彼の居場所が好きなの?)

という作文が時々見られますが、×です。残念ながら、( )内の意味で相手に届くだけです。

英語での言い回しは

(7) What do you like about him?

直訳:あなたは彼について何が好きですか)

となります。例文(7)は覚えて使った方が手っ取り早いと思います。その上で一応説明してみましょう。whereは「どこ」ではなく「どこに・で」なのです。また、「彼の~なところ」の「ところ」は「性格、人間性」の意味ですが、英語のplaceは「場所」でしかありません。そういうことなのです。

しかし、人は忘れる生き物。もし「彼のどこが好きなの?」と聞きたいのに、(7)を忘れてしまったらどうしましょう。対策は簡単です。

(8) Why do you like him?

(どうして彼が好きなの?)

と言えば済みます。少し直接的ではありますが、同じ意味ですから。自分の国語力を信じて、表現を変えていけば大丈夫ですよ。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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