readyの訳語が堅苦しい

“Are you ready?”は「準備オーケー?」という意味の定番フレーズ。今でこそ聞かなくなったかも知れませんが、以前はロック、ポップスのコンサートではよく耳にしたものです。readyは「準備ができている」という意味の単語で、初級段階で登場します。初級で「女性」を表すladyと混同する人がいるのは、「英語教えててあるある」でございます。

国際ニュースに見る「用意がある」

国際関係のニュースを見ていると、

「日本は緊急援助をする用意がある」

という文言を目にすることがありますよね。最近だと

「A首相は辞任する用意があると発言」

という見出しを見ました。日本語で生活していて、日常では「用意がある、準備がある」という言葉はそんなに選ばない気がします。ニュースでは出てくるので、業界の言い回し、翻訳業界の定形なのかも知れません。元になる英文を見てみましょう。

(1) Japan is ready to provide emergency assistance.

(日本は緊急援助をする用意がある)

(2) Prime Minister A says she is ready to resign.

(A首相は辞任する用意があると発言)

readyが使われています。国際ニュースで登場する声明文で「用意がある、準備がある」とされている場合、ほぼ間違いなく元の英語はreadyです。このような、readyの報道での訳は、「用意がある、準備がある(できている)」とお決まりなんですが、堅いなあと思いませんか?すっきりと言ってくれないのかなと感じます。

「用意がある」ってどういう意味?

readyについて、少し詳しく見てみましょう。日本語訳「準備ができている」だけでも十分使える単語なのですけどね。

readyは形容詞です。英語の形容詞の多くは、語尾にlyを付けると副詞になります。readyにも付けてみましょう。

readyly?

となりそうですが、つづりルールの関係で正しくは

readily

という副詞が存在します。これはたいてい高校レベルで登場しますが、その意味は

「すぐに」

です。一例を挙げると

(3) She readily consented.

(彼女はすぐに承諾した)

ここで思うのです。形容詞readyは「用意がある、準備ができている」なのに、副詞のreadilyは「すぐに」と訳されているなあ。これ、落ち着いて考えれば当たり前なのですが、「用意がある、準備ができている」とは、

すぐに行動に移せる

ということですよね。ということは、

(1) Japan is ready to provide emergency assistance.

のカジュアル翻訳は

「日本はすぐにでも援助できるよ」

となり得ますし、

(2) Prime Minister A says she is ready to resign.

「A首相は『今すぐにでも辞めたるわ』と発言」

となり得ます。国際、外交関連では「用意がある」と訳すことで中立、フォーマルなニュアンスを保っているのでしょう。しかし、readyの一般庶民的意味解釈は

「すぐにできる(状態)だよ」

とまとめて差し支えありません。

be ready toを使ってシンプルに表そう

「用意がある、準備ができている」を国語的に言い換えただけに過ぎないと言われれば、そうです。しかし、このような日本語内での言い換えを英会話の練習にぜひ取り入れてほしいのです。例えば、

(4) もう行けるよ。

と言いたいなら、「私はすぐに行ける状態だよ」ということですから、be ready toを使えます。

(5) I’m ready to go.

初級者の場合、日本語文(4)をそのまま英単語に置き換えようとする傾向があります。”I can already go.”のように言いがちです。どうにか通じる英語ではありますが、不自然です。

(6) 彼女、泣きそうだったよ。

今すぐに泣き出す可能性が高い状態というニュアンスで

(7) She was ready to break into tears.

と表すことができます。

辞書の訳語が若干堅苦しい場合は、やわらかい日本語に置き換えて考えると、英文を作るのが手っ取り早くなるというのが私の持論です。ここではreadyについて見てみましたが、他の語句にも応用は可能だと思います。一度試してみてほしいなと思います。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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