文法は熟考すると知的におもしろい

2019年6月17日の記事「and と or は数学的に考える」で英文法と数学を結びつけたお話をしました。今回もその関連で。英会話というよりは、英語を深く見てみようというお話です。

eitherは1とは限らない

次の英文をご覧下さい。

There are many stores on either side of the street.

eitherという単語が使われていますが、この文の意味は次のうちどちらでしょうか。

(1) 通りの片側に店がずらっと並んでいる(もう片側にはない)。

(2) 通りの両側に店がずらっと並んでいる。

この文を英語ネイティブ・スピーカー(母語話者)に見せると、

It means there are many stores on both sides of the street.

(「通りの両側に・・・」という意味ですよ)

と言います。正解は(2)です。ネイティブは”illogical”(非論理的)と言いながら苦笑いします。とりあえず、ネイティブがそう言うのですから、そういう解釈になるとまずは覚えましょう。

●まずは割り切って覚えましょう

either side of the street は both sides of the street という意味である

一応覚えたら、しばし熟考

外国語習得の基本は、「ネイティブはそう話す」を覚えていくことです。ところが、この「either side of the street 問題」を気にしているのは日本人だけではありません。国外の英語学習サイトを見ると、「either side of the street はどういう意味なの?」という質問がかなりあります。

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either A or B の意味

英単語eitherは、高校辺りでeither A or Bというフレーズで登場するのが一般的です。「AまたはBのどちらか」という意味ですね。orとペアで使われるので、要は「AまたはB」ということです。こう習って覚える以上、”either side of the street”と言われたら、道路の片側だと思ってしまうのが普通です。

数学世界と日常世界における「または」の違い

数学の「集合」を見ているとわかりますが、「または」という言葉は、日常生活で使う時と数学(論理学)で使う時で、意味が違うことがあります。日常の「または」は「どちらか片方」の意味です。例えば、手助けが必要な時に、「太郎か次郎、ちょっと来て」と声をかけたら、どちらか一人が手伝いに来ると考えます。しかし、数学(論理学)の世界では、両方が来る可能性を含むのです。

この世界には、次の4つの場合があり得ます。

  1. Xでもあり、Yでもある
  2. Xではあるが、Yではない
  3. Yではあるが、Xではない
  4. XでもYでもない

日常の「または」は、BとCですが、数学(論理学)の「または」はAからCまでです。なぜAが入るのか。純粋論理上では、ダメと言っていないなら良いからです。「太郎次郎来て」では、両方はダメと言っていないのなら、二人とも来てくれて構いません。また、ランチメニューに「ライスパンが付く」とあります。純粋論理上は両方もらえます。しかし、ルールやマナーにより両方はダメだと認識するので、皆さんどちらか一方なのです。

「または」は制約がなければ両方可

なのです。楽しいですね、論理学(^^)

 

以上のことから、either side of the streetは「道の両側」の意味とされ、その背景にはeitherが持つ「または」の論理上の意味があるからだと、頭を整理することができます。

「片側」の意味はどうなるんだという疑問が湧くと思いますが、”one side of the street”(道の片側)とすれば解決です。

この辺り、論理と日常が交錯する部分であり、一筋縄では行きませんが、思考のトレーニングにはよいかなと思う私です。

 

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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