欧米文化圏の氏名について

以下、だいぶ以前にメールマガジンで配信した内容ですが、時々質問を受けるので、興味ある方が多いのかなと思い、要点を記事にまとめました。

名前のは、

first name

または

given name

と言います。first nameはよく知られていますが、given name((名付け人に)与えられた名=名)は初めて聞くという人がいるかも知れません。

欧米文化圏の多くで「名姓」の順序を採用しているので、名をfirst nameと言います。日本では名はfirstではないので「ファーストネーム」と言うことがあるのは、変と言えば変です。given name は「与えられた名」、語順に触れない表現ですから中立的でいいですね。

姓・名字を英語では

last name

または

family name

または

sir name

と言います。sir nameはあまり見かけないかも知れません。last nameとfamily nameは一般的ですが、sir name はフォーマルな表現です。書類の記入欄で見かけることが多いです。

旧姓

結婚して配偶者の姓を名乗ることにした場合、それまでの名字は「旧姓」になります。英語では

maiden name

と言います。

結婚後、どう名乗るかは国によっていろいろです。Susan Smithさんが私(工藤)と結婚した場合、日本の現行ルール(2019年7月時点)では「工藤スーザンさん」です。

アメリカなどの場合、結婚前の姓をミドルネーム(middle name)にするという選択肢があります。Susan Smith Kudoと名乗ってもよいのです。また、もうひとつの選択肢があり、これを選ぶ人が増えているらしいのですが、結婚前の姓と配偶者の姓をハイフンで結ぶというもの。Susan Smith-Kudoのようにすることもできるのです。

欧米の書類の氏名記入欄にはミドルネーム欄があります。それを使うかどうかが違ってきますね。Smith Kudoなら、Smithは”Middle Name”欄に書かれますが、Smith-Kudoならの”Last Name”欄になります。

ミドルネームは旧姓か

ミドルネームがいわゆる旧姓かどうかですが、特に決まったルールはないそうです。欧米と言っても、各国の伝統、慣習があります。名前の慣習もいろいろのようです。ミドルネームがあるからといって旧姓とは限らず、その体系は実際かなり複雑だと聞きます。アメリカ在住時に聞いてみたことがあるんです。「ミドルネームの付け方にはどんなルールがあるの?」と。答えはシンプルでした。

「わからん」(にやり)

と。父と母それぞれの先祖から受け継いだ名前を使う場合もあれば、どういうわけか、自分の好きな名前をミドルにする人もいるそうです。

また、ミドルネームが複数の人もいます。日本には「寿限無」という長い名前の話がありますが、欧米の著名人では、画家のパブロ・ピカソの正式名がとても長いのがよく知られています。

じゅげむ

じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところに すむところ やぶらこうじの ぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽの しゅーりんがん しゅーりんがんの ぐーりんだい ぐーりんだいの ぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいの ちょうすけ

ピカソ

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ

お友だちがミドルネームを持っていたら、どういう経緯で名乗ることになったのか聞いてみて下さい。新しい気付きがあるかも知れません。

余談:アイスランドには姓がない

アイスランドには姓がありません。あるように見えますが、いわゆる「家の名前」ではありません。例えば、Yutaka KudoにTaroという息子がいる場合、その子は、Taro Kudoではなく、Taro Yutakasson(ユタカの息子タロウ)と名乗ります。Hanakoという娘がいる場合、Hanako Yutakasdottir(ユタカの娘ハナコ)と名乗ります。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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