言語は変化するという事実

英語で書かれた最古の文学は「ベオウルフ」(ベーオウルフとも)とされています。それに目を通したことがありますが、もちろん古英語ですから現代英語の知識では読めません。シェークスピア作品の原文は今の英語に近いとはいえ、それでもすんなりとは読めません。

言語は変化します。100年単位で見ると、文法や発音などががらりと変化していることに気づきますが、30年くらいの期間だと単語の使い方の変化に気づくことが多いです。日本語もそうですね。

lendと言わなくなっている

英語で最近気付いたことがあります。「貸す」を意味するlendが使われなくなっているのです。

Can you lend me some money?

(お金貸してくれる?)

Dad, can you lend me your car for the weekend?

(パパ、週末に車貸してくれる?)

のように習いました。私が教える時も基本単語であることから、例文ではlendを使ってきました。しかし今は

Can you loan me some money?

Dad, can you loan me your car for the weekend?

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と言うのが自然だということです。loanはもともと「貸し付け」という意味の名詞です。ところがネイティブ・スピーカー(母語話者)の間で、何かひょんなことから動詞として使われるようになりました。loanと言われると、私たちの感覚では融資に聞こえますから、ビジネス英語かと思ってしまいそうです。しかしそうではなく、「『貸す』はlendだったけれども、今ではloanを使うのが自然であり普通なんだよ」とネイティブは言います。

ネイティブはlendがダメだとは言いません。ただ、loanが普通で自然になっただけだと。この自然という考え方を大事にしましょう。ネイティブが自然に使うようになったのなら、辞書に反映されていなくても、そういう変化が起こったということなのです。

 名詞を動詞として使うことが増えている

名詞だったloanが動詞に。このような名詞の動詞化は、他にも見られます。特にネット関連の表現に多いようです。

microwave (チンする)

元はmicrowave oven(電子レンジ)という名詞の一部でしたが、今では「~をレンジでチンする」という意味で自然に使われています。

text (メッセする)

LINEなどの文字送信について、textが動詞として当たり前のように使われています。”I’ll text you later.”(あとでメッセするね)という文はよく目にします。

google (ググる)

ネット検索することです。”Google it.”(ググれよ)とよく言います。googleと綴る人もいれば、元の固有名詞ままGoogleと大文字を残す人もいます。Yahooは動詞化されなかったんですね。

 

自分の周辺の言語変化は語彙についてが多いですが、私たちの子孫が200年後に話す日本語や英語は、語順などの文法も大きく変化している可能性があります。1990年代、2000年代の言葉をひいひい言いながら「解読」しているかも知れませんね。

 

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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