あの人
私はテレビを観なくなってだいぶ経ちますが、「あの人は今」みたいなのは今でもやっているようですね。「あの人」・・・、いつの間にかお目にかからなくなった人。時代を象徴する活躍をした人、活躍が短期間で消えてしまった人、厳しい世界でございます。
高校時代まで夢中だったラジオについて考えてみました。ラジオも昭和世代には重要なメディアでした。1980年代、ラジオは今にない輝きを放っていたものです。FMでは、一曲まるまる流してくれるのが普通でしたから、気に入った曲を録音して何度も聴くことができ、お小遣いが少ない子どもたちにとってラジオはまさに神でした。また、今と違ってマニアックな番組が多かったんです。いろいろな企画が目白押しでした。印象深いのがNHK-FMのクラシック音楽番組。単発企画で「クラシック界の一発屋」というのがあったんです。腹を抱えて笑いながらクラシックを聴いたのは後にも先にもこの時だけ。
一発屋
さて、いつの時代も花火を一発上げて消え行く人はいるものです。私たちはそういう人を「一発屋」と呼びます。英語でもそのような人を指す言葉があります。
one-hit wonder
です。one-hit wonderな人は周期的に話題になり、それはどこの国でも同じこと。すっかりおじさま・おばさまになっていて、見なければよかったと思う人も中にはいますよね。しかし、ほとんどの人はone-hit wonderにさえなれません。社会は厳しいのです。
上で述べたクラシック音楽界の一発屋。数百年前の一発屋。あの時NHKラジオで取り上げられていたのは、
- ビバルディ(「春」)
- パッヘルベル(「カノン」)
- サン=サーンス(「白鳥」)
- バダジェフスカ(「乙女の祈り」)
- スメタナ(「モルダウ」)
- グリーグ(「ペール・ギュント」)
あたりだったと記憶しています。実際には一発屋ではないでしょうが、ファンではない一般の人にとっては、有名曲に対する固定イメージがあるでしょうから、それを逆手に取った番組企画だったのでしょうね。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!