よく質問を受けますが、意味を把握しづらいと言われる表現のひとつが
Couldn’t be better.
です。挨拶フレーズのひとつなのですが、これは一体どういう意味なんだと質問されます。いいの?悪いの?と。betterとあるから良いのかと思いつつ、notとあるのでやっぱり悪いのかと。
“Couldn’t be better.”で「とても調子がいい」
How are you?と聞いた時に、Couldn’t be better.と返されたら、それは「絶好調!」という意味です。
betterはgoodの比較級ですから「より良い」という意味です。couldn’tは「なり得ない」という意味です。ふたつ合わせて「より良くはなり得ない」になりますね。
これ、「良くはならない」とは言っていないんです。「これ以上良くはならない」と言っているので、今が最高の状態なのです。
日本語で「これ以上良くはならない」と言われると、お医者さんから深刻な話をされているイメージを思い浮かべると思います。このフレーズを理解しにくい人が多いのは、きっとそういうことなのでしょう。病気・ケガなので「これ以上良くはならない→最悪だ」と考えてしまいますよね。しかし、感情抜きで言葉の論理だけで考えてみましょう。言っていることは上と同じで、病気やケガを患っている状態ではありますが、その中でのベストなのです。
他にも応用できる
How are you?と聞いたらCouldn’t be better.と言われた。それは「最高だよ」という意味だということがわかりましたね。このフレーズの単語を入れ替えて応用することもできます。
badの比較級はworse(より悪い)です。Couldn’t be worse.と言えば「最悪だ」となります。上の説明がそのまま当てはまります。
A: How are you? (元気?)
B: Couldn’t be worse. (最悪だよ)
他の比較級を入れてももちろんオーケー。
Shopping on Amazon couldn’t be simpler.
(アマゾンでの買い物はとても簡単だ。)
Their manners and customs couldn’t be more different.
(彼らの風俗習慣はまるっきり違う)
などのようにも応用できます。英語特有の言い方ですが、とても英語らしいとも言えます。ぜひ使ってみたいと思ってしまう表現ではないでしょうか。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!