こんにちは。オンライン英語・英会話コーチ工藤 裕です。
日本語のカタカナ表現は、日本人の勘違いや造語が定着した場合が多く、正しい英語を反映しているとは限りません(和製英語)。英語での本来の使い方を学ぶ必要があります。
日本語ではこう言いますが
- ファスナー
- チャック
英語では
zipper
Comments (ひとこと)
カタカナ語の「ファスナー」は英語のfastenerから来ていますが、日本語では狭い意味で使われています。日本語の感覚では、「ファスナー」とはこれですね。
ところが、英語のfastenerは、「~をしっかり留める、固く締める」を意味する動詞fasten [ファスン]から来ています。erが付いた名詞形で「しっかり留めるもの」なんですね。「締め具、留め具」の意味で使われ、合わせ目を留めたり、開き口を締める物の一般名称なのです。ボタンやスナップも、英語ではfastenerになるのです。
日本語でファスナーと呼んでいるものは、英語ではzipperです。日本語でもカタカナでジッパーと言うことはありますね。これは開発者が、閉める時のシューッという音を表す擬音zipにちなんでzipperと命名しました。zipperは登録商標でしたが、今は一般名称だということです。
おしまいに、日本語では同じものを「チャック」と呼ぶこともありますが、これは外来語でも何でもありません。「巾着(きんちゃく)」の「ちゃく」を文字って「チャック」としただけの造語です。カタカナで「チャック」と言われると、Chuckという人名が由来なのかな?などと思ってしまいそうですが、そうではなかったんですね。
Examples (例文)
Example 1
Oh, my goodness! I spent 30,000 yen on these jeans, and the zipper just broke!
(おいおい、なんだよ!このジーンズ、3万円もしたっていうのに、ファスナーが壊れちゃったよ。)
Example 2
My favorite document pouch is getting old. It’s hard to close the zipper now.
(気に入って使っている書類ケースが古くなっちゃった。ファスナーを閉めづらい。)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!